吉祥寺バウスシアター(武蔵野市吉祥寺本町1、TEL 0422-22-3555)で9月1日、伝説のテロリストを描いた映画「カルロス」が5週間限定で公開される。
世界中で最も調査、研究されてきたテロリストと言われるイリッチ・ラミレス・サンチェスの人生を描いた同作。イギリス経済界の重鎮の殺害を試みた1974年のロンドンから1994年のハルツームでの逮捕までの間、彼がどのような人生を送っていたのか、どのような人物だったのかに迫り、親密な人間関係を繊細かつ官能的に描く。
監督は「夏時間の庭」「クリーン」で知られるフランスの映画作家、オリヴィエ・アサヤスさん。主演は「チェ 28歳の革命」のエドガー・ラミレスさん。全3部に分かれ総上映時間は5時間半となっている。
「史実に基づきながら、息もつかせぬアクションとスピード感で見る者を全く飽きさせない5時間半の大作。1970年代が中心に描かれているが、2012年の現在の世界情勢にもつながる広い視点を持つ映画だと思う。幅広い層の方に見ていただきたい作品」と同館の井手さん。
9月15日からは、音楽ライブ用の音響セッティングをフルに使い、ボリュームを限界まで上げた大音響の中、映画を見聞きできる人気企画「爆音上映」を行う。
上映時間・チケットについては同館ホームページから確認できる。10月5日まで。