「アート・アニメーションのちいさな学校」(杉並区阿佐ヶ谷北2、TEL 03-5327-3725)の施設として使っていた阿佐ヶ谷の地下劇場が6月27日、主に短編アニメーションを上映する映画館としてリニューアルオープンする。
同校はロシアのアニメーション作家、ユーリー・ノルシュテインさんとの交流を経て、ものづくりの初歩的な力を養う場として2007年4月に開校。講師に真賀里文子さん、久里洋二さん、鈴木伸一さん、石之博和さんらを迎え、人形アニメーションを専門的かつ実践的に学べる国内でも有数の場所として活動を続けている。開校6年目を迎え、生徒作品の受賞や招待上映などの成果を見せ始めるようになったことから、映画館へのリニューアルを決めた。
上映の第1弾は、「大好きアート・アニメーション」と題し同校生徒の作品を一挙公開。1期生の作品から東日本大震災後に生まれた最新作までを4つのプログラムで上映する。
「一コマ一コマ撮影して動かすアニメーションは、作るのに大変な労力と時間がかかる。キャラクターや作り込んだ美術セットは、CGにはない手作りの親しみやすさがあり、作り手の思いが込められている。昼の部(3年制)コースの第1期生作品『豹』や2期生らの『ざりがに』、『ナーニとナッタ』などの人形アニメーションは必見」と担当の赤池哲也さん。
「未熟な部分もあるかもしれないが、何かを作りたいという純粋な気持ちが一本一本に詰まっている。ぜひご覧いただけたら」と来場を呼び掛ける。
上映時間は平日(水曜・木曜日を除く)が18時30分~、20時~。土曜は11時30分~、13時30分~、15時~、16時30分~、18時30分~、20時~(日曜は18時30分~の回まで)。 1プログラム約60分。上映作品は同校ホームページで確認できる。
チケットは1プログラム500円、4プログラム通し(4枚つづり)1,600円。共に開催中有効。当日劇場で販売するほか、同校事務局で事前にも販売する。