吉祥寺バウスシアター(武蔵野市吉祥寺本町1、TEL 0422-22-3555)で2月17日、新企画「ザ・ロック・エイジ」が開催される。
同企画は、もう一度聴きたい・見たいサウンド、映像を黄金期の名作を取り上げながら、「音楽を楽しむ空間を提供する」シリーズ企画。1回目となる今回はイギリス出身のロックバンド「ピンク・フロイド」に焦点を絞り、「“原子心母”と“狂気”のはざま ピンク・フロイド『エコーズ』を聴く」と題し、音楽ライター・大友博さんと映画評論家・樋口泰人さんによるトークを行った後、「クリスタル・ボイジャー」「ピンク・フロイド/ライブ・アット・ポンペイ」が音楽ライブ用の音響セッティングを使い、ボリュームを限界まで上げて爆音上映する。
「クリスタルボイジャー」は1972年にデヴィッド・エルフィック監督によって製作され、公開当時はカンヌ映画祭に出品された。サーファーが背負ったカメラが写した波と空の映像のバックに、同バンドの楽曲「エコーズ」が流れる。「ピンク・フロイド/ライブ・アット・ポンペイ」はエイドリアン・メイベン監督により1972年に製作された、観客のいないポンペイ遺跡で行われた同バンドのライブを撮影したもの。
同館の武川さんは「ピンク・フロイドの名曲『エコーズ』が大胆に使用される映画『クリスタル・ボイジャー』はバウスシアターでは何度も爆音上映している3D映画に負けるとも劣らない“体感型”の作品。『ライブ・アット・ポンペイ』は貴重な作品で、製作は1972年だが近年配給会社の倉庫から奇跡的に発掘され日の目を見ることになった。本国の権利元との交渉の末、限定的に上映が許可されたが、今回が日本では最後の上映。共に『映画館で映画を観る・聴く・体感する』ことのライブ感を感じていただけたら」と来館を呼び掛ける。
18時45分開場、19時開演。料金は2,500円。