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井の頭動物園の人気者、ゾウの「はな子」が65歳に-お祝い会開催へ

65歳になったゾウの「はな子」

65歳になったゾウの「はな子」

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 井の頭自然文化園(武蔵野市御殿山1、TEL 0422-46-1100)で飼育されているアジアゾウの「はな子」が元日で65歳を迎え、2月5日に「お祝い会」が開催される。

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 はな子は国内で飼育されているゾウの中で最高齢で、国内の飼育例では、歴代最高齢だった神戸市立王子動物園の「諏訪子」(2008年死亡)の記録に並んだ。

 はな子は1949(昭和24)年に「平和の使者」としてタイから日本の子どもたちに贈られた、戦後の日本に最初に来たゾウ。武蔵野・三鷹両市民の要望を受け、1954(昭和29)年に井の頭自然文化園に来た。1947年にバンコク郊外の牧場で生まれたが正確な誕生日がわからないため、年が明けたときに一つ年をとることにしている。

 まともな歯は1本しか残っておらず、飼育担当者が細かく切ったエサを食べる。毎朝9時半過ぎには屋外に出るが、11月以降は13~14時ごろには暖房の効いた寝部屋に移るという。寝部屋での観覧も、今月中旬からはこれまでより1時間早い15時までで終えている。

 はな子の飼育を担当する室伏三喜男さんは「しわは若いゾウに比べて増えているが、食欲や体力が衰えた様子はない」と話す。視力や聴力を調べることはできないが、室伏さんが「はなちゃん」と呼び掛けながらバナナを投げると、すぐに反応しバナナのところまで歩いて食べに来る。ただ、時々便秘になったり食欲がなくなったりして周囲が心配することもある。「病気になっても、人間の手では抑えられないので注射も打てず、鼻がよく警戒心が強いのでエサに薬を混ぜても受け付けない。でも、まだまだ元気」とも。

 11時から同園ゾウ舎前で開くお祝い会では、事前に質問箱に寄せられた質問に飼育担当者が答える「飼育係に質問コーナー」や、はな子が毎日どんな食べ物をどのくらい食べているのかをみんなで考える「はな子の食べ物クイズ」を予定。はな子の好物をアレンジして作った特別なおやつをプレゼントするコーナーもある。併せて、「はな子の紙芝居」(13時~、資料館集会室)、「ゾウの折り紙をつくろう」(14時~、資料館絵本コーナー)も予定。

 開園時間は9時30分~17時(入園は16時まで)。月曜休園(祝日の場合は翌日)。入園料は、一般=400円、中学生=150円、65歳以上=200円(小学生以下、都内在住・在学の中学生は無料)。

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