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吉祥寺の光専寺でチャリティーライブ「フクシマの今を聞く」

「息長くイベントを続けたい」と話す実行委員会の鎌内啓子さん(左)と金子あいさん

「息長くイベントを続けたい」と話す実行委員会の鎌内啓子さん(左)と金子あいさん

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 吉祥寺・五日市街道沿いの光専寺本堂(武蔵野市吉祥寺本町1、TEL 0422-22-2262)で11月28日、チャリティーライブイベント「フクシマの今を聞く~フクシマを思う3」が開かれる。

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 元文化放送ディレクター・鎌内啓子さんと、俳優でアーティストの金子あいさんが、「原発のこと、被災地のことを知らねばならない」として始めたイベント「フクシマを思う」の第3弾。今回は、「子供たちを放射能から守る福島ネットワーク」の中手聖一代表に、なぜ子どもたちが被ばくし続けなければならないのか、なぜ責任を取る者がいないのか、などの点から福島の現状を聞く。ギタリスト原とも也さんと尺八奏者ブルース・ヒューバナーさんによるデュオ「ZUI」が、震災以来続けている被災地での演奏の話を交えながらジャズ&ブルースを披露。金子さんが、福島県在住の詩人・和合亮一さんの「詩の邂逅」から、飯舘村の青年のインタビューを朗読する。

 鎌内さんと金子さんは、いずれも武蔵野市在住。金子さんが地元ラジオのパーソナリティーとして出演した際の担当ディレクターが鎌内さんで、東日本大震災のあった3月11日も、放送を終えて席を共にしていた。震災以来、アーティストとして何ができるのかと悩み途方に暮れていた金子さんが、約1カ月後に和合さんの詩「詩の礫(つぶて)」に出合い、福島の人々の恐怖と不安と切実な訴え、心の動きを初めて感じ、この詩を声に出して人に伝えようと決意。鎌内さんにライブイベントの開催を呼び掛け、その1カ月後に1回目が実現した。

 5月16日の第1回「フクシマを思う」は尺八と波紋音の演奏、金子さんによる「詩の礫」の朗読。7月26日にあった第2回「フクシマを奏でる」では尺八・箏(こと)・歌のライブで、いずれも満員だった。

 今回は、2人が被災地の報道が減っていくと感じる中で、子どもたちの問題が切実になっていると考え中手さんを呼ぶことになったという。「現場に暮らす人の言葉にはリアリティーがある。報道が減っても震災・原発の問題は終わらない。時間が過ぎて忘れそうになる頃に、ライブを通じて私たちみんなが当事者であることを確かめ合いたい」と話す金子さん。鎌内さんは「ささやかでも積み重ねていくことが大切。声を上げ続けましょう」と呼びかける。

 19時開演。入場は2,000円。収益は「子供たちを放射能から守る福島ネットワーク」に贈る。

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