民間の非営利組織ボランティアステーション(武蔵野市吉祥寺本町1、TEL 0422-28-7728)は9月29日、武蔵野公会堂(武蔵野市吉祥寺南町1)で「ボラステ・シネサロンvol.15 若松孝ニ-そのボランタリズムの軌跡」を開催する。
イベントは年2回、同ステーションが主催するもので、過去に、脳性まひの青年を追ったドキュメンタリー「もっこす元気な愛」(監督:寺田靖範)などを上映している。今回のイベントは、ステーション代表の千田裕さんが、若松孝ニ監督の「作品を通した社会とのかかわり方」に共感し開催に至ったもの。
若松監督は1936年生まれ。「壁の中の秘事」(1965年)で監督デビューしたのち、性や暴力、政治などを描き1960~70年代のユースカルチャーを担った。100本以上の作品を監督したほか、大島渚監督の「愛のコリーダ」(1976年)をプロデュースしたことでも知られている。現在は、「実録 連合赤軍」のクランクインを控えている。
内容は、若松監督を迎えてトークショーを行うほか、初期のATG作品「天使の恍惚」(1972年、90分)や、歌舞伎町を舞台に元全共闘たちの戦いを描いた「われに撃つ用意あり」(1990年、106分)、実際の事件をモチーフにした最新作「17歳の風景 少年は何を見たのか」(2005年、90分)の3本を上映。
開催時間は14時~21時30分。前売料金は一般=1,500円、18歳以下=1,000円。