吉祥寺・中道通り商店街のはずれ「中道公園」向かいに7月18日、オリジナル家具のショールーム「NATURE FURNISH(ネイチャー・ファーニッシュ)」(武蔵野市吉祥寺本町4、TEL 0422-27-5051)がオープンした。
所沢に8年前より受注生産の工場を構え、工場以外のショールームをオープンするのは初めて。「目黒や二子玉川の物件もあたっていたが、目の前が公園の、このやんわりとした場所が自分たちに合っていると思い決めた」と鍋島さん。20歳のときに出合った「ジョージ・ナカシマ」(日系アメリカ人家具デザイナー、1990年没)の作品に感銘を受け、それまで木工の経験はなかったが、家具製作工房に無給で弟子入り。家具製作を勉強し、その後独立して同社を立ち上げた。ショールームはオーブンして間もないが、「吉祥寺は客層が広く、いろいろな世代の方がお見えになる」と鍋島さん。
店舗面積は13坪。デザインから製作まで自社工場で作られるオリジナル家具が、商品を入れ替えながら13点ほど並ぶ。主な商品は、テレビ台として使え前面に「のこ目」を生かしたデザインの「ソー・ボード」(ナラ材、幅1420×奥行き430×高さ520センチ、17万6,400円)、ベッドサイドなどに小さめの収納として使える同じく「のこ目」を生かしたデザインの「ソウ・チェスト」(ナラ材、幅1250×奥行き430×高さ520センチ、13万1,250円)、レザーなど生地のファブリックも選べる「3人掛けソファ」(ナラ材、幅2000センチ、31万2,900円)、リビングや趣味の部屋で使えるパソコンデスクも備えた「スクウェア・キャビネット」(ナラ材、幅2380×奥行き400×高さ1610センチ、53万5,500円)などを展示。「使用する木の素材や多少のサイズ変更も対応できる。オーダーから1カ月ほどで納品が可能」とも。
「以前、家具の鉄を扱う職人さんに『鉄の花瓶』をもらったことがある。そうした、作家ではない職人たちが作った小さな作品を、ショールームで家具と一緒に展示・発表する場所を提供していければ」と鍋島さん。
営業時間は11時30分~19時。水曜定休。