第3セクターの「まちづくり三鷹」(三鷹市下連雀3、TEL 0422-4-9669)では、今年で7回目となる「ビジネスプランコンテスト2006」の募集を行っている。
同コンテストは三鷹の地域活性化に向けて、新たな産業と新事業のビジネスプランを発掘し、人材育成や企業支援を目的に実施されるもので、独創的な事業計画を持つ個人や企業の発表の場として同社が設立された1999年より行われているもの。
応募方法はビジネスプランのテーマ、概要をA4サイズの書類5枚以内にまとめて同コンテスト事務局まで送付する。応募資格は独創的なビジネスプランを持ち、資金調達やビジネスパートナーを求めていれば、個人、企業、グループ、学生など誰でも可能。書類審査と面接によるヒアリング審査を経て、11月に行われる最終審査発表会でのプレゼンを持って最優秀賞が決定される。
最優秀賞に選ばれた1件には賞金100万円、そのほか学生ベンチャー賞、地域貢献賞などにもそれぞれ20万円の賞金が贈られる上、株式公開を目指す企業に対しては同社による株式取得を通じて出資が検討される。
昨年最優秀賞に選ばれたのは、映像・音声配信やコマーシャルの流通を行うプランを提案した三鷹市の野島晋二さん。映像、音声のコンテンツをネット上で配信する際、従来であれば巨大な配信サーバが必要となりかなりのコストがかかるところを、複数のPCを連動させることで劇的なコスト削減を図り、ブログやポッドキャストなどの視聴環境も視野に入れたビジネスモデルが評価された。野島さんは同コンテスト応募当時サラリーマンとして働いており、個人名での受賞だったが、受賞後自身で会社を設立し、現在同プランの実現へ向けて準備をすすめているという。
応募締め切りは2006年9月15日。まちづくり三鷹では、応募期間中に、より現実的なビジネスプランを提案してもらうために経営、起業、税務、法律、資金計画などに関する相談サービスにも対応している。