器と道具の店「つみ草」(武蔵野市吉祥寺南町2、TEL 0422-24-9585)が昨年12月16日、吉祥寺・末広通りにオープンした。
同店は日本各地で手作りの道具や器を集め、作家とともにそれらを紹介していく。山に出て山菜や草をつみ取る事を「つみ草」と呼ぶ。これになぞらえて店名を「つみ草」と名付けた。古民家の引き戸を中心に、白と木材の自然な色をメーンとしたレトロな内装に仕上げた。店舗面積は11坪。
店長の小林裕二さんは、器メーカーでデザイナーとして働いた後、インテリアデザイン事務所に勤務していた。以前から器のギャラリーをオープンしたいという思いがあり、たまたま通りかかったこの場所でオープンするに至った。ターゲットは40~50代だが、若い女性も多く来店するという。年配客からは「懐かしい雰囲気の店」とも。
メーン商品は、洗剤を使わずに食器を洗うことができる「びわこふきん」(395円)、「山中塗 弥生大椀」(9,000円)、「伏見人形 招猫」(2,625円)、「鍛金工房 アルミ深鍋」(1万6,600円)、「竹角物手付」(8,900円)、「小代 ふもと窯」井上尚光さんの「マグカップ」(3,150円)や「コーヒードリップ」(3,670円)など。ほかにも竹かごや調理器具、食器、土鍋、江戸ぼうきなども扱う。
小林さんは「名もなき作り手を応援していきたい。忘れ去られないよう紹介していきたい」と話す。「ブログや店で扱っている雑誌を通して、地方の情報も伝えていきたい。まだまだいい町はたくさんある。日本の良さを見直してもらえれば」とも。
4月からは麺類を食べるときに使う食器を集めた企画展を予定。そばちょこ、薬味入れ、そばざるなどを展示するという。
営業時間は12時~20時(土曜・日曜・祝日は11時から)。水曜定休。