吉祥寺で若手女性作家2人の企画展-絵画と文章を組み合わせ表現

出津京子さんの「正也さん」(2009、oil on canvas)

出津京子さんの「正也さん」(2009、oil on canvas)

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 吉祥寺のカフェを併設したアートスペース「Art Center Ongoing(アートセンター・オンゴーイング)」(武蔵野市吉祥寺東町1、TEL 0422-26-8454)は現在、企画展「出津京子・地主麻衣子」を開催している。

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 1980年代生まれの出津さんと地主さんは注目の若手アーティスト。2人の作品は、絵画と文章を組み合わせたもので、その中心には必ず人物が描かれているという共通点がある。

 大きめのキャンバスにデフォルメされた人物を太い輪郭で描き出し、傍にカッティングシートで切り出した文章を添える出津さん。「淡々とした口調で語られるその文章には、描かれた人物から作家が読み取った人間性と、ささやかなユーモアが含まれている」(同スペース代表の小川希さん)。

 自ら詩や小説も手がける地主さんの作品には、「物語の断片のような文章や詩」が絵画に直接挿入されている。「漫画の一場面を思わせる画面に挿入された文章からは、生きることをそっと肯定するようなメッセージを感じることができるかも」(同)。

 今月30日には、美術家・雨宮康介さんと絵描き・福永大介さんを迎えゲストトークを行うほか、翌31日には、地主さんと多田ひと美さんによるチーム「どっぢ」の朗読+コンピュータイベントも予定する。いずれも18時からで、参加費は1,000円(ワンドリンク付き)。

 展示について、小川さんは「多くの共通点を持ちつつも、それぞれが異なる魅力を持った世界観を描き出す若き2人の女性作家の作品が並ぶので、ぜひ足を運んでほしい」と話す。

 営業時間は12時~21時。月曜・火曜定休。今月31日まで。

 現在、フランス大使館(港区)ではArt Center Ongoingプロデュースの展覧会「5th Dimension」も開催中。いずれも今月31日まで。

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