吉祥寺から荻窪方面に向かうJR中央線高架下に11月11日、漫画カフェ「CAFE ZENON(カフェ ゼノン)」(武蔵野市吉祥寺南町2、TEL 0422-29-0711)がオープンする。経営を手がけるのは、著作権管理やファンド型アニメ制作を手がけるノース・スターズ・ピクチャーズ(吉祥寺本町2)で、「WIRED CAFE」などのカフェや飲食店を経営するカフェ・カンパニー(渋谷区)がプロデュースした。
同店は、周辺に漫画家が多く暮らしていることから吉祥寺を漫画文化の発信拠点ととらえ、「普段感じることがなかった漫画の魅力を再発見できる空間」(同店広報担当者)を目指す。コンセプトは「カフェの形をした空間の漫画雑誌」で、「週刊少年ジャンプ」「週刊コミックバンチ」を手がけた漫画家たちが見えていた世界を具現化したカフェ空間」にする。
店舗面積は95.6坪、客席は105席。店内には、現代アーティスト・井上隆保さんによる絵画、日本画家・西のぼるさんの金びょうぶ、日本のポップキャラクター界のパイオニア・デビルロボッツによるロゴや小物デザイン、デザイン集団・ライトニングボルトによる巨大グラフィックアート、シャンデリアクリエーター・キムソンヘさんの照明などのアート作品を散りばめた。
ほかにも、「シティーハンター」の北条司さん、「北斗の拳」原哲夫さん、「よろしくメガドック」次原隆二さんなどのコミックバンチの作家たちの作品をイメージした装飾を施す。
ランチメニューはパスタや丼、ワッフルなどの「ランチセット」(780円~)、ディナーメニューは「ガーデンサラダ」「洋風どて煮 デミみそテイスト」「“つぶ”カルゴのブルギニオンソース」「ネギだく ボンゴレビアンコ」「自家製手ごねハンバーグ」「吉祥寺ライスGEORGE’S COMBO!!」(350円~)を用意。ほかにもデザートは「ワッフル各種」「YAMANAKA プリン」「ケーキ各種」「Espresso・Txpresso アフォガード」(480円~)、ドリンクは「エスプレッソ」「カフェラテ」「ティーラテ」(350円~)などをそろえる。
同担当者は「武蔵野野菜などのこだわり素材や調理法を使い、かしこまったメニューではなく、気軽に楽しめるメニューを、楽しさあふれるオリジナルスタイルで表現する。懐かしさとともに、若き日に漫画を好きになった理由を思い出してもらえるはず」と話す。
店名は「観音菩薩」の「世音」からで、「広く世の声を聞く」という意味。「漫画誌のように、読者(=来店客)の声とともに進化するカフェとして創刊(オープン)する」と意気込みをみせる。
営業時間は11時~翌1時。