吉祥寺のセレクト古書店「OLD/NEW SELECT BOOKSHOP 百年」(武蔵野市吉祥寺本町2、TEL 0422-27-6885)で3月13日、「百年『と』甲斐みのりさん×井口奈己さんトークショー」が開催された。
同イベントは、甲斐さんの新刊「続・乙女の京都 京都ロマンチック案内『お散歩気分』でめぐる、レストラン・喫茶店、レトロ建物・宿・ホテル、雑貨とおしゃれを探す旅」(マーブルトロン刊)の発売を記念して行われた。
井口監督は「かわいい女の子が登場する映画好き」なことで知られる。黒沢清監督や矢口史靖監督などの現場にスタッフとして参加。2001年、初の自主製作8ミリ映画「犬猫」で「PFFアワード2001」の企画賞や「日本プロフェッショナル大賞」新人賞を受賞。2007年には山崎ナオコーラさんの同名の小説を原作とした映画「人のセックスを笑うな」を発表した。
甲斐さんは、大阪芸術大学卒業後、雑誌や書籍で執筆を行う文筆家。「女性の永遠のあこがれ」「叙情のあるものつくり」をテーマに、雑貨の企画を行うブランド「Loule」(ロル)を主宰する。著書に「乙女の京都」「乙女の東京」「乙女の大阪」(すべてマーブルトロン刊)、「クラシックホテル案内」(KKベストセラーズ)、「甘く、かわいく、おいしいお菓子」(主婦の友社)、「乙女みやげ」(小学館)などがある。
当日は60人ほどが来場し、甲斐さんと井口監督の「映画」「乙女」「恋」についての話に耳を傾けた。映画「人のセックスを笑うな」に出演した永作博美さんや松山ケンイチさんのエピソードや、フィッシュマンズの名曲「いかれたBaby」をテーマ曲にして同作品の脚本を書いたこと、「男の子とはキスをすれば仲直りできる?」「好きな人のタイプの女性になろうとした」などの「乙女」トークを繰り広げた。トークショー後にはサイン会も行い、両者とも読者やファンとの親交を深めた。
今後も同店では、「百年『と』一晩スナック」などのイベントを予定する。