吉祥寺の武蔵野総合体育館(武蔵野市吉祥寺北町5)などで不定期に、ブラジルの伝統文化、カポエイラの「超基礎練習」が開かれている。
主催するアバダ・カポエイラ東京多摩は、2007年1月より活動を開始した。本国ブラジルの指導の下、ブラジルの伝統文化である「カポエイラ」の習得と普及を目的として活動している団体。
カポエイラは、武術やダンス、アクロバット、音楽などを融合したもの。音楽を用いるのが特徴で、2人のプレーヤーが攻撃と防御の動きを相互に行う。
同レッスンは、「急に既存のレッスンに参加するには抵抗があり、始めたいけど始められない人たちのために、基礎の練習を一から行う。動きが激しく難しいイメージの強いカポエイラだが、基礎からそのシステムと動きを学べば本来誰でも楽しめる」(代表の清水喬さん)という。
内容は、基礎となる「ステップ」や「蹴り」、それに対する「避け」をベースに、基礎の移動技や必要であれば民族楽器の練習も行う(当日集まったメンバーによって異なる)。対象者は設けていないが、「高校生以下の参加者が少ないので、中・高校生からも興味を持ってもらえるとうれしい」(清水さん)。
カポエイラの魅力について、「格闘技・ダンス・音楽など様々な要素を併せ持ち、どんなジャンルにも例えられないところにある。若い人のみの文化と思われがちだが、本場ブラジルでは幅広い年齢層に親しまれている。老若男女・国籍・経験の有無を問わず、興味のある人は気軽に参加してみてほしい」と清水さん。「吉祥寺は、アートや文化に興味を持つ人が集まる印象がある上、もともと大好きな街だったのでこの地域で活動を始めた」とも。
今後の活動については、「特に子どもたちへの広がりが大事だと思っているので、小学校でのパフォーマンスやワークショップ、キッズクラスなどを行う予定。世代や国籍の違う人や、普段だったら知り合わないような人たちが集まる楽しさもあるので、人と人がつながる文化になっていければ」と話す。
次回レッスンは2月4日15時30分~16時15分。同団体の会員は受講無料(会費は年間5,000円)。「超基礎練習」以外のレッスン料金は、1回=1,500円、4回=5,000円。詳細はホームぺージで確認できる。