吉祥寺美術館で「萩原英雄追悼展」木版画含む約80作品展示

山梨県立美術館蔵のコラージュ作品 1996年作「イソップ物語 踊る駱駝」

山梨県立美術館蔵のコラージュ作品 1996年作「イソップ物語 踊る駱駝」

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 武蔵野市立吉祥寺美術館(武蔵野市吉祥寺本町1、TEL 0422-22-0385)は現在、「萩原英雄追悼展 ~美の遍路~」を開催している。

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 故・萩原英雄氏は1913年生まれ、山梨県甲府市出身。油彩画、現代木版画などを描く画家。昭和8年、東京美術学校(現東京藝術大学)油画科に入学し、油彩画家としての道を歩み始めた。昭和28年に体調を崩し療養生活を送ることになった同氏は、病床で初めて木版を手がけ年賀状を制作。それ以来、半世紀以上にわたり、同氏の木版画年賀状は1枚も欠かさず彫り続けられた。

 同時に、木版画制作による芸術活動の領域もさらに広がりをみせていった。内外の主要な国際版画展で数々の受賞を重ね、戦後日本の版画界を代表する作家の1人として活躍。2007年11月、94歳で生涯を閉じた。

 同展は、その画業を回顧、顕彰するもので、同氏の出身地・山梨県の県立美術館、遺族と関係者の協力のもと開催。木版画のみならず、油彩画、水彩画、墨彩画、コラージュなど、バラエティーに富んだ80点以上の作品を展示する。

 担当の関さんは「木版画以外の作品も、同じ人が造り出したと思えないほどバラエティーに富んだ内容。見所満載なのでぜひ足を運んでほしい」と話す。

 開館時間は10時~19時30分。10月29日は休館。入館料は100円(小学生以下・65歳以上・障害者は無料)。11月2日まで。

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