井の頭自然文化園で数十年に一度だけ咲く花が開花中

8月14日現在の「アオノリュウゼツラン」の様子

8月14日現在の「アオノリュウゼツラン」の様子

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 井の頭自然文化園(武蔵野市御殿山1、TEL 0422-46-1100)で現在、数十年に一度だけ花をつける「アオノリュウゼツラン」が開花している。

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 「アオノリュウゼツラン」はリュウゼツラン科の植物で、一生に一度だけ花を咲かせて枯死してしまう一回結実性植物。メキシコを中心に米国南西部と中南米の熱帯域に自生し、日本には江戸時代に渡来したとされている。「竜舌蘭」という名前は、葉が肉厚で鋭いトゲを持つことから、伝説の生き物である竜の舌になぞらえてつけられた。熱帯地域で10~20年、日本では30~50年ほどで開花する。

 1962年、開設したばかりの同園熱帯鳥温室に植えられた同花の株は、1994年に改修工事をした際、同温室入り口前のユーカリの下に移植された。現在は大小2株が植えられている。

 花茎が見つかったのは今年5月23日頃。大きい方の株はすでに花茎が1.5メートル以上にも伸びていて、小さい方は葉の中に花茎が頭を出そうとしていた。以来、1日で平均約9.15センチずつ伸び続け、7月26日に大きい方の株が開花、8月5日には2株目も開花した。現在、1株目は枯れ始めているが、2株目は満開の状態。

 同園担当者は、「これまで注目されることのなかった植物だが、1株目の開花を告知してからというもの、アオノリュウゼツランのまわりは一日中客足が途絶えない。2株同時に咲いている姿を見られるのは今だけなので、何度でも来園して楽しんでもらえたら」と話す。

 開園時間は9時30分~17時(16日までは~18時)。月曜定休。

井の頭自然文化園、66周年でイベント開催−17日は入場無料に(吉祥寺経済新聞)井の頭自然文化園

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