「格差社会」の三浦展さん、中央線沿線の写真集を出版

中央線沿線をはじめ、原宿や下北沢などの「若者の街」を撮影した考現学的な写真集

中央線沿線をはじめ、原宿や下北沢などの「若者の街」を撮影した考現学的な写真集

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 出版社の三一書房(世田谷区、TEL 03-5433-4231)は4月7日、三浦展さんの写真集「igocochi(いごこち)」を出版した。

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 三浦さんは1958年生まれ。1982年、パルコに入社し、情報誌「アクロス」の編集長を務める。その後、三菱総合研究所主任研究員を経て、シンクタンク「カルチャースタディーズ研究所」を設立。現在は評論家、消費社会研究家、マーケティングプランナーとして活躍し、2005年に出版した「下流社会 新たな階層集団の出現」(光文社刊)は80万部のベストセラーに。昨年4月には、吉祥寺に20年住んでいる経験を生かし、「吉祥寺スタイル 新しい街の50の秘密」(文芸春秋刊)を刊行した。

 同書は三浦さんが1999年から2006年にかけて撮影した、吉祥寺、高円寺、西荻などの中央線沿線の写真を中心とした写真集。2万枚以上にものぼる写真の中から約130枚を厳選して収録した。ほかにも原宿や下北沢などの「若者の街」を記録した考現学的な写真集となっている。巻末には写真家の宮下マキさんと社会学者成実弘至さんとの対談を収録している。

 担当編集者は「おしゃれな写真集と言うに限らず、再開発ブーム前後の東京の表情の差をうかがい知る材料にもなると思う」と話す。定価1,800円。

三一書房

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