バウスシアター(武蔵野市吉祥寺本町1)で11月17日より、「ファンタスティック!チェコアニメ映画祭」が行われる。配給は、チェコのアーティストのグッズの販売やDVDの版権事業も行っているアットアームズ(大阪市北区、TEL 03-5405-4040)。
「チェコアニメ映画祭2006」の続編となる今回は、1989年以前に作られたアニメーションにスポットを当て、日本初公開の32作品を4プログラム構成で上映する。内容は、1プログラムにつき短編6~9本、計約70分。
ガーリープログラムでは、テディベア、ビスクドールなどのおもちゃが集まって真夜中のパーティーを行う「リトル・アンブレラ」、アニマルプログラムでは、いたずらネココンビが学校でもやんちゃし放題の「ネコの生活」、ビタースイートプログラムでは、鳥の人間への復讐がブラックな「カンティレーナ」、ナンセンスプログラムでは、妄想好きのダメ男が主役の「妄想癖」などを上映。ほかにも多数、ユーモアあふれるキャラクターが登場する。
これらの映画を制作した国営アニメスタジオ(現クラートキー・フィルム・プラハ)は、共産時代、社会統制下にありながら、市民、特に子どもたちに夢を与える短編作品を豊富に作っていた。当時の一流アーティストが多数美術監督に起用され、クオリティーの高い作品を輩出してきた。
同社の新保さんは「チェコアニメを見たことがない人がほとんどかもしれないが、幅広い層の人々に楽しんでいただけると思う。日本とは違う文化のようだが普遍的なものを表現しており、どの映画にも光るものがあるので、多くの人に見ていただきたい」と話す。
前半(11月17日~30日)はビタースイートプログラム、ナンセンスプログラムを、後半(12月1日~14日)はガーリープログラム、アニマルプログラムを上映予定。料金は、一般=1,500円、大学生=1,300円、シニア=1,000円。特別前売り鑑賞券は、1回券=1,300円、4回券=4,000円。4回券購入で、限定チェコアニメカメラをプレゼントする。