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フレッシュネスバーガー井の頭公園店閉店―店頭のベンチに座り続けた熊の大型ぬいぐるみ「くまちゃん」はどこへ

閉店前日の「くまちゃん」

閉店前日の「くまちゃん」

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 9月6日に閉店したフレッシュネスバーガー井の頭公園店(武蔵野市吉祥寺南町1、TEL 0422-40-9670)の店頭のベンチに毎日座っていた大きな熊のぬいぐるみの新しい居場所が決まった。同店閉店のお知らせが決定してから、その行き先がどこになるのか未定であったが、9月に入って、フレッシュネスバーガー吉祥寺東町店(武蔵野市吉祥寺東町1、TEL 0422-20-6055)に「転居」することとなった。

閉店当日に大泣きしていた「くまちゃん」

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 同店で働くスタッフの間で「くまちゃん」の愛称で呼ばれていた、こげ茶色をしたこの熊のぬいぐるみは身長154~155センチほど。動かすのに大人一人で抱えるのが必要なくらい重い体重につぶらな瞳、そして着ているものが季節によって変化することで、JR/京王井の頭線両吉祥寺駅と井の頭公園を行き交う人々の目を毎日楽しませてきた。

 「くまちゃん」は同店に初出勤した2012年秋、当初は着衣なしでベンチではなく椅子に座っていたという。そのうち、同店のスタッフのアイディアでさまざまなユニフォームや小物を身につけるようになり、指定席も椅子からベンチへ昇格。真夏には額の上に冷却剤が置かれたり、クリスマスにはサンタクロースのユニフォームを着たり、お客様による公募を実施し選ばれたハロウィーンの衣装を着たことも。体格に合うサイズの既製服がないため、着る服はスタッフの手作り。9月6日の閉店間際に「くまちゃん」が着ていた同店のユニフォームは、特注したサイズXL。これにスタッフと同じエプロンとキャップをかぶり、目には閉店を悲しむ涙を浮かべていた。

 「はじめはお店が目立つようにと置いたぬいぐるみだったが、今では『くまちゃん』と呼ばれる私たちの仲間、スタッフの一員となった。彼は一番お客様から愛されていたと思う。次の居場所が決まってよかった」と話すのは同店の店長、高橋麻衣(まい)さん。「一緒に働くうちに『くまちゃん』に思わず話しかけていることもあった」とも。同店閉店の知らせに、「くまちゃん」の今後を問うメッセージも寄せられていた。
 よほどの悪天候と元日以外は、8時~22時(土日祝日は~21時)、外の道路に面する店頭のベンチに日々座り続けた「くまちゃん」。高橋店長によると、年代・国籍を問わず「くまちゃん」をなでたり、写真を撮ったりする人々は今では日常の光景となったとのこと。
 中には、井の頭公園の桜の花見シーズンに花見客が「くまちゃん」を抱きかかえて持ち出してしまうあわやの珍事や、通りすがりの男の子が「くまちゃん」の隣に座ったきり30分間ほど離れなかったというエピソードも残っているという。

 「くまちゃん」はすでに9月7日に新しい勤務先、フレッシュネスバーガー吉祥寺東町店に転居完了している模様。開店時間は7時~23時。

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