吉祥寺のセレクトショップ「BONDO」(武蔵野市吉祥寺本町3、TEL 03-5431-6151)で現在、植物の新しい見方を提案する企画展「シカク展」が開催されている。
「いい顔している植物」をコンセプトに、独自の美しさを提案する植物屋「叢(くさむら)」がセレクトした植物約70点を展示・販売。「視覚」「死角」「四角」といった「シカク」にこだわった展示を展開。植物を展示する鉢は、植物との一体感を大切に、広島の陶芸家・佐々木りつ子さんが新たに制作している。
「東京での展示を見てほれ込み、今回の企画を叢の小田さんに依頼した」と同店オーナーの村上さん。「こういうアプローチで提案する植物屋さんはほかにいない。感度の高い人やアートコレクターを中心に注目を集めている今期待の人物」と話す。
同展では、南アフリカに生息する多肉植物「リトープス」を中心に展示。標本のように並び、一見すると植物には見えないユニークな植物だ。日本では希少な品種だそうで、増殖するため、年間を通して長く楽しめ、育てやすさも特徴だという。
「叢」の魅力について、「新しい切り口を提案し、植物に興味のなかった人にもアプローチできているのは、すごいことだと思う。何より長く植物に関わってこられた方なので、知識はもちろん、植物への愛情が半端じゃない」と村上さん。「身近な生活に取り入れることで心を豊かにするような、エネルギーを感じるものが好き。叢さんが並べるものは『感情移入できる植物』だと思う」とも。
すでに多くの商品が売約済みで、品薄になるほどの盛況ぶり。11月3日ごろからはリトープスのほかにも新たにサボテン類を追加で展示販売する予定。
営業時間は12時~19時。火曜定休。11月11日まで。