荻窪の「杉並アニメーションミュージアム」(杉並区上荻3、TEL 03-3396-1510)で現在、企画展「アニメーション制作会社MADHOUSE展~40年の歩み~」が開催されている。
マッドハウスは1972(昭和47)年、杉並区阿佐ヶ谷南にアニメーション制作会社として設立。東京ムービーの「エースをねらえ!」「宝島」「ガンバの冒険」などのテレビシリーズを手掛ける。その後、「YAWARA!」などを手掛け、「カードキャプターさくら」「ギャラクシーエンジェル」などの明るい作品から、「マスターキートン」などのハードな作品までを幅広く制作。細田守監督による「サマーウォーズ」など、オリジナル作品の制作にも積極的に取り組んでいる。現在はテレビアニメ「ちはやふる」が放送中。高い技術力で日本のアニメーション文化を支えている。
同展では、同社の解説や作品の年表パネル展示のほか、代表作の作品紹介、絵コンテや原画を展示し、マッドハウスの40年の歩みを紹介。アニメシアターでは同社が中国電影集団と共同制作し、1月に劇場公開された「チベット犬物語 金色のドージェ」を特別上映する。その他、マッドハウス作品の上映を予定。
「アニメファンでなければ、アニメ制作会社に注目してアニメを見ることは余りない。そんな方々に、『この作品も、マッドハウスが作っていたんだ』ということを知っていただき、それをきっかけに、マッドハウスが作っている他のアニメにも興味を持っていただければ」と同館の藤田さん。「普段見ることのできない貴重な生の絵コンテなども展示している。クオリティーが高いと言われる『マッドハウス』の秘密の一端に触れていただければ」と来館を呼び掛ける。
開館時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。月曜休館。入場無料。5月20日まで(最終日は16時閉館)。