成蹊学園(武蔵野市吉祥寺北町3)がグッドデザイン賞(土木・環境整備・地域開発・都市デザイン)を受賞した。
1912(明治45)年、「成蹊実務学校」として池袋で創立した成蹊学園は1924(大正13)年に吉祥寺に移転。1949(昭和24)年に成蹊大学を創設してから、16年間の一貫教育体制を整えた。約27万平方メートルの敷地に小学校から大学(大学院)までを擁し、校舎だけでなくラグビー場や野球場、馬場などの運動施設や学生会館なども1カ所に集約した「ワンキャンパス」を特徴としている。
2012年に創立100周年を迎える同学園。創建時の姿を今にとどめる本館や移転直後に植樹されたけやき並木と、最新の設備を備えたガラス張りの情報図書館などとが共存している。
今回は、武蔵野の自然と共生するキャンパス計画であり、周辺の道路環境も取り込み地域と一緒に環境を作り上げてきた姿勢が評価された。同学園広報課の担当者は「このキャンパスを誇る人は在校生にも卒業生、職員にも多いが、それを客観的に評価してもらえてうれしく感じる人は多いのでは。創立100周年に向けて励みになるニュース」と話す。