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被災地福島の詩人・和合亮一さんのチャリティー朗読会、吉祥寺で開催へ

被災地から「詩の礫(つぶて)」を投稿し続ける詩人、和合亮一さん

被災地から「詩の礫(つぶて)」を投稿し続ける詩人、和合亮一さん

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 吉祥寺「安養寺」(武蔵野市吉祥寺東町1)大師堂で7月17日、被災地福島の詩人・和合亮一さんのチャリティー朗読会「『詩の礫(つぶて)』新しい命のために」が開催される。

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 和合さんは1968(昭和43)年福島県福島市生まれ。国語教師の傍ら詩作活動を行い、1998年に詩集「AFTER」で中原中也賞、2006年には「地球頭脳詩篇」で晩翠賞を受賞。今度の震災では自らも被災し、ツイッターで詩編「詩の礫」を発表し続け話題を集めている。

 同イベントを主催するのは、吉祥寺在住の母親仲間のネットワーク「吉マムネット」。コアメンバーは10人ほどで、子どもの手が離れた母親たちが互いに仕事やボランティアを企画し家庭の外に目を向け社会復帰を促す活動を行っている。

 復興支援のチャリティー活動で「和合さんの詩」に出会った同ネット代表の宮島さんは「現地での生活者の感情がじかに伝わってくる和合さんの詩は芸術としてだけでなく、ある意味生活者の心情をそのまま伝えてくる個人宛ての手紙のように感じた」という。

 その手紙に返信をするような気持ちでツイッターに「吉祥寺の朗読会に来てください」とつぶやいたところ、「吉祥寺は個人的に好きな街なので、日が合えばうかがいたい」という和合さんからの返信が。「逆に慌てて朗読会を実現させるため、仲間に呼びかけ企画した」と宮島さん。会場の安養寺は、宮島さんの子どもと幼稚園で一緒だった同寺住職の妻が友人関係だったため、集会所の大師堂を無償で提供してもらったという。

 同イベントは2部構成で、1部は増田太郎さんのバイオリン演奏も予定する。増田さんは吉祥寺出身で、20歳で視力を失ったバイオリニスト。現在は地元「むさしのFM」でパーソナリティーを務めるほか、福島県郡山市の被災地で慰問演奏を行うなど精力的に活動する。2部の和合さん自身の朗読会でも伴奏を行う。

 経費を除く収益金は、被災地の妊産婦が東京での出産を希望する人を受け入れる「東京都助産師会」によるプロジェクト「東京里帰りプロジェクト」に寄付される。

 開演は16時。入場料は2,000円。申し込み方法や詳細はホームページで確認できる。

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