吉祥寺バウスシアター(武蔵野市吉祥寺本町1、TEL 0422-22-3555)では現在、映画「あがた森魚ややデラックス」が公開されており、上映前にミニ・ライブを行っている。
あがた森魚さんは1972(昭和47)年に「赤色エレジー」のヒット曲でデビューしたシンガーソングライター。同作品は型破りな生き方を貫いてきた、あがたさんのドキュメンタリー。日本全国67カ所を回り、約半年を費やしたライブツアーに完全密着した。資金集めが難航してスタッフに対して怒鳴り散らす姿、それを一人反省する様子など、あがたさんのさまざまな表情を収めた。鈴木慶一さんや矢野顕子さんなどのミュージシャンのインタビューも収録。「全国を横断し、最後は、東京・九段会館での感動的なフィナーレを迎える。そのステージはまさに圧巻」(同劇場の武川さん)。
監督・撮影・編集は竹藤佳世さん、監修は森達也さん。出演者はあがた森魚さん、鈴木慶一さん、矢野顕子さん、久保田麻琴さん、緑魔子さん。ポスターのイラストは奈良美智さんが手がけた。
今月9日・10日・13日の上映前にはミニ・ライブが行われ、あがたさんが「ぼくの楽曲」「渚のロキシー」などを演奏した。武川さんは「上映前の短い時間だったが、アットホームな雰囲気の和やかなライブだった。あがたさんに加え、コントラバスやバンドネオンも参加し、ゆっくりと時間が流れるようなぜいたくな空間だった」と振り返る。
ミニ・ライブは今月16日・17日・20日の上映前にも上演予定。上映は20時45分~。料金は、一般=1,500円、学生=1,300円、シニア・会員=1,000円。