文化女子大学付属杉並中学校・高等学校(杉並区阿佐谷南3)で7月24日、「はじめてのフェンシング教室」が開催された。東京オリンピック・パラリンピック招致委員会と東京都、杉並区が、オリンピックムーブメント共同推進事業として企画した。
当日は、フェンシング男子・北京大会銀メダリストの太田雄貴選手、同男子・西田祥吾選手、同女子・荻根澤千鶴選手を迎えた。小学5年生・6年生の児童約50人が参加し、フェンシングの基礎動作、準備体操、風船を突く練習、本物の剣とマスクを使用した体験レッスン、太田選手によるデモンストレーション、プラスチックの剣による団体戦、エキシビジョンマッチが行われた。
団体戦では、生徒が5人ずつのチームに分かれて対決。子どもたちはプラスチックの剣で、突くと頭に電気がつく道具を身につけ、選手たちに教えてもらった技を使い試合を進めた。勝ち残ったグレーのビブスを着た児童のチームは、最後のエキシビジョンマッチで本物のユニホームと剣、マスクを身に着け、太田選手たちと対戦。
エキシビションマッチは「3ポイント取ったほうが勝ち」というルールで行われた。西田選手が2度も子どもたちからポイントを取られ、そのたびに大きな歓声が上がったが、代表チームが勝利。最後に参加者全員で記念撮影をして教室は終了した。
太田選手は「初心に帰れてとても楽しかった。この50人の中から1人でも2人でも競技としてのフェンシングをしてくれたらうれしい。これからは10月の世界選手権に向けての調整に入るが、(この世界選手権が)ちょうど2016年のオリンピック招致を決定するIOC総会と重なる。東京にとっても僕にとってもきわどい戦いだが、最後まであきらめることなく、勝利を確実にものにしていけるように頑張りたい」と意気込みを明かした。