チョコレート専門店「ダンデライオン・チョコレート」の新業態「DANDELION CHOCOLATE The Market(ダンデライオン チョコレート ザ マーケット)吉祥寺」(武蔵野市吉祥寺南町1)が7月27日、JR吉祥寺駅直結の商業施設「アトレ吉祥寺」本館2階にオープンする。運営はダンデライオン・チョコレート・ジャパン(台東区)。
ダンデライオン・チョコレートは2010年に米サンフランシスコでトッド・マソニスさんらが創業。製造に使うカカオ豆の生産者を全て訪れて直接輸入し、シングルオリジン(単一産地)のカカオ豆とオーガニックのきび砂糖だけを使って作る「Bean to Bar チョコレート」を提供する。2016(平成28)年に台東区蔵前に日本1号店を出店。現在は三重県伊勢市にも店舗を構える。
吉祥寺への出店について同店開発担当者の物江徹さんは「ローカルなコミュニティーとの関係性を大事に2店舗を展開する当社にとって、強い地元愛のある吉祥寺という街に魅力を感じた。大規模な商業施設もありながら、人々の暮らしに根差した活気ある商店街や緑豊かな街並みから感じられるローカルな雰囲気も、ブランドに合うと思った」と話す。
定番商品のペストリー(450円~)と合わせ、「スモアサンド」や「チョコレートサンドウィッチ」など同店限定のペストリーも並べる。蔵前のファクトリーで製造するチョコレートバー(各1,400円)は常時全種類を展開する。店内には同社初のテイスティングスペースも設ける。
ほかに「ものづくりへの思いが共鳴し合う」メーカーや店とコラボレーションする商品に力を入れる。コラボレーターとして、クラフトコーラ専門メーカー「伊良コーラ」(新宿区)、全ての商品を植物性のもので作るアメリカンベークショップ「ovgo Baker(オブゴ ベーカー)」(中央区)、文具店「カキモリ」(台東区)、京菓子店「亀屋良長」(京都府)、和菓子米菓専門店「松崎煎餅(崎は立つ崎)」(中央区)が参加する。
ロゴデザインのほかカカオやチョコレートをモチーフにしたトートバッグやTシャツ、エプロンなどのオリジナルグッズのデザインは、デザインスタジオ「グルーヴィジョンズ」を経て、2019年にデザイン事務所「summit」を立ち上げた齋藤智仁さんが手がける。
物江さんは「アトレ吉祥寺は『吉祥寺の台所』というイメージがある。楽しい発見がある、毎日でも通いたくなるような場所を目指したい」と意気込みを見せる。
営業時間は10時~21時。