ウサギ雑貨専門店「とにかくうさぎが好き」(武蔵野市吉祥寺南町1)が5月27日で閉店し、6月中旬、中道通り(吉祥寺本町4)へ移転する。
現在、井の頭公園そばの東京都チャレンジショップ「創の実」に出店している同店。1年間の契約期間を終えるため、閉店して移転オープンすることになった。
店主の飯田絵美さんは「家族が商売をしていて、自分もいつか店を持ちたいと思っていた。8年前にウサギを飼い始めたことをきっかけに、ウサギグッズを集めるようになった。生まれ育った吉祥寺にウサギ雑貨専門店がないことから、開業を決めた」と振り返る。ウサギ好きの人に「自分の店」と感じてもらえたらという思いから、店名を付けた。
「創の実」は東京都中小企業振興公社が「若手・女性リーダー応援プログラム」推進の一環で運営する期間限定のチャレンジショップ。店舗経営の経験がない出店希望者を公募し、開業をサポートする。未経験だった飯田さんは、専門家のアドバイスがとても心強かったという。
開業してみると、吉祥寺はウサギが好きな人にとって縁の深い場所だった。「長く営業しているウサギカフェや、評判のいい動物病院もある。ウサギ好きが集まりやすく、ネットやSNSで調べて吉祥寺以外からも足を運んでくれる方も多い」と飯田さんは話す。店内には文具、アパレル小物、テーブルウエアなど約800点の雑貨がそろう。中には、ウサギ用のフードやアクセサリー類も。飯田さんのセレクトした仕入れ品のほか、「しらとあきこ」「fululu」「キエピノコ」などの作家作品を受託販売している。「キュート、コミカル、リアル、ちょっと怖い、いろんな表情のウサギグッズを選ぶようにしている」という。
移転先は中道通りを500メートルほど進んだ場所。6畳ワンルームの部屋を改装した1階部分を新店舗にする。「駅から少し離れた、周りに公園もあるのんびりしたエリア。同じ通りにはカエルグッズ専門店や複数の動物カフェが出店している。動物関連の店が多いのも面白い。いつかは『吉祥寺でウサギといえば』と言われる店になりたい」と飯田さんは意気込む。
新店舗の営業時間は10~18時。火曜・水曜定休。オープン日は公式インスタグラムで知らせる。