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カニを使ったパスタ専門店「蟹が得意な洋麺屋PASTA」 吉祥寺西公園前に

中道通りにある吉祥寺西公園前にオープンした「蟹が得意な洋麺屋PASTA」の外観

中道通りにある吉祥寺西公園前にオープンした「蟹が得意な洋麺屋PASTA」の外観

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 カニを使ったパスタと料理を専門に提供するレストラン「蟹(かに)が得意な洋麺屋 PASTA」(武蔵野市吉祥寺本町4、TEL 0422-27-1466)が8月2日、吉祥寺中道通り沿いにオープンした。

和を意識したカウンターや手前と奥にテーブル席を配した店内

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 カニの卸業を手掛け、首都圏に「カニチャーハンの店」を展開する「ストライド」(渋谷区)が経営する同店。新しい業態への進出は初めてで、吉祥寺が初出店となる。レストラン事業部部長でスーパーバイザーを務める早川哲太郎さんは、「吉祥寺の街に合う業種は何かと試行錯誤した中でパスタと小皿料理に行き着き、メニューは自分たちが卸として得意な『カニ』に特化しよう」とシェフと2人で立ち上げてきたという。店名には「シンプルに、できることを全て込めた」。

 場所は2015(平成27)年から続いた今治タオル専門店「伊織」が2020年5月に閉店し、長く空いていた跡。早川さんは物件を探していたとき、「店が目指す方向に合うイメージだ」と縁を感じたという。中道通り商店会の会長と会うことでも、まちおこしへの取り組みに感銘を受け、賛同して同所への出店を決めた。 

 店舗面積は17坪で、席数は22席。カウンターに椅子6脚、テープル2卓とソファ4席、奥にすだれの仕切りを備えたテーブル2卓と椅子8脚を備える。オープンキッチンはカウンター席から手元が見え、中道通りを歩く人の目線がシェフと合う高さにした。社長と相談ながら決め内装は、「店名にも漢字の『蟹』を使ったように和を意識した」と早川さん。カウンター奥には和紙を使った障子を貼り、ソファー席背もたれ上の仕切りには黒木の欄間を取り付けた。テーブルセットには白木の四角い盆と箸、箸置きを用意。カウンター上のランプには「カニ色」となる鮮やかな赤味かがったオレンジを選んだ。

 「カニの食べにくさを少ししでも解消することと、店名に恥じない味とボリューム、コスパはこだわっている」というメニューは、丸ズワイのトマトクリームパスタ(1,100円)、カニの濃厚クリームパスタ(1,080円)、カニとルッコラのサラダ(800円)、生ズワイガニのユッケ(650円)など。「1カ月に一度変更するが、季節を取り入れた品を提供していきたい」と意気込む。ドリンクは本来オーガニックワインだが、今はノンアルワイン(500円)を提供する。他にコカコーラZERO(350円)、生搾りグレープフルーツジュース(400円)など。

 「コロナ禍で緊急事態宣言中なので静かにオープンしたが、男女問わず来店がある。吉祥寺は感度が高くて、お客さまの質がいい。中道通り商店街の皆さまが温かく迎えてくれ、初めての吉祥寺での出店は順調。ゆくゆくはお酒を飲みながら、カニの魅力を伝えていききたい」と早川さん。「まずは地域に愛される、普段使いできて、おいしくておしゃれで、今までの吉祥寺にはない吉祥寺らしい店を目指したい。それから知る人ぞ知る吉祥寺の中道通りの『カニ屋さん』になれれば」と期待を込める。

 現在の営業時間は11時~20時。第1月曜定休(祝日の場合は翌日)。

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