障がい者の作品を扱う雑貨店「つむぐと(武蔵野市中町1、54-5102)」では、現在、新たな展開を目指し、クラウドファンディングで協力を呼び掛けている。主催は社会福祉法人武蔵野(武蔵野市吉祥寺北町4)。
武蔵野市の雑貨店「つむぐと 」 新たな展開目指しCFで支援呼び掛け
同店は、「はたらく つたえる つながる」をコンセプトとした、同法人が経営する市内の福祉施設「山びこ」、「大地」、「ふれあい」などを利用する、さまざまな障害のある人たちが制作した作品を取り扱う雑貨店。
新型コロナウイルス感染拡大防止の為、休業を余儀なくされた。その為地域のイベントへの参加もできず商品を発信する機会も減ったため、初めてクラウドファンディングを立ち上げた。
ネットショップでの販売の企画もあったが、クラウドファンディングの支援者が地域住民の方が多いということを知り、「地域の方にこそ同施設を応援してもらえたらとの思いで同支援に決めた」と担当の土橋さん。
クラウドファンディングサイト「キャンプファイヤー」で資金を募っている。1500円から支援が可能で、リターン品(返礼品)には、デイセンター「山びこ」の利用者が育てた「藍」で染色したオリジナルマスクの「空色シリーズセット」(4000円)や「押し花コースターセット」(5000円)、重い身体障害がある方が「自助具」を使用してデザインを手がけた「Tシャツセット」(6000円)などがある。いずれのセットも同店の商品券1000円分、オリジナルポストカード(5枚組)などがつく。目標額は50万円。終了日は8月14日。
土橋さんは「どんな障がいがあっても創作活動を行い、その作品を地域に届けて、地域のみなさんとの『つながり』がもてれば。普段目に留まりにくい彼らの活動を、社会に『つたえる』橋渡しをする。それが、施設の職員の役割だと思うし、『誰もが暮らしやすいまちづくり』の一歩にもなれば」と話す。「コロナ禍でできることが制限されたり、閉塞感がある中でも、クラウドファンディングで支援いただいた資金を工賃や広報などに充て、より良いものをつくるための新たな『ものづくり』の活動に役立てたい。」と支援を呼びかける。
今後、リターンの内容を変更し、セカンドステージを予定。