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吉祥寺に「ワールド・ブレックファスト・オールデイ」 朝食を通し異文化体験

期間限定のスペシャルメニュー「ロシアの朝ごはん」のイメージ(1,500円)

期間限定のスペシャルメニュー「ロシアの朝ごはん」のイメージ(1,500円)

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 「朝ごはんを通して世界を知る」をコンセプトに世界各地の朝ご飯を提供する「WORLD BREAKFAST ALLDAY(ワールド・ブレックファスト・オールデイ)」(武蔵野市吉祥寺本町2、TEL 0422-27-6582)が2月22日、吉祥寺の東急百貨店近くにオープンした。店舗面積は16坪、席数は20席。

レギュラーメニュー「イギリスの朝ごはん」イメージ(1,500円)

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 運営するステープル(渋谷区)社長の木村顕さんは、かつて日光で宿泊施設を手掛けていた際、海外のさまざまな国から訪れる宿泊者とのコミュニケーションの中で、同店の立ち上げを思い付いたという。「朝ご飯は毎日同じものを食べる習慣があり、世界各地の伝統的な食文化が詰まっている。朝ご飯を通して世界の文化に触れる体験ができるのではと考えた」と話す。

 2013(平成25)年、1号店となる外苑前店(渋谷区)をオープンした。2018(平成30)年に出店した原宿店を閉店し、吉祥寺を開いた。木村さんは「外苑前店から離れた、山の手の外で展開できたらと場所を探した。表参道エリアと似て個性的でおしゃれな店が並び、街を歩いている人も多い吉祥寺を選んだ」と話す。「あまり中心部過ぎない、駅から少し離れた場所を探していたが、通りから少し奥まった隠れ家的なこの場所を見た時に感じるものがあった」とも。

 2カ月ごとに国を替えて提供する「スペシャルメニュー」は現在「ロシア」を特集する。ロシア風クレープ「ブリヌイ」にスメタナ(サワークリームに似た乳製品)とイクラを添え、ソバのかゆ、ビーツとジャガイモのサラダ、果実の砂糖煮を合わせたカッテージチーズをワンプレートに盛り合わせる。4月18日まで。

 ほかに「レギュラーメニュー」としてイギリス、アメリカ、スイスの朝ご飯を用意する。「スイスの朝ごはん」は白パン、干し肉、2種類のチーズ、細切りにしたジャガイモで作る「レシュティ」、シリアルミューズリーをワンプレートにする。

 「6年近く続け40カ国ぐらい取り上げる中で、歴史を背景に気候、文化、宗教的なつながりから生まれた国同士の関係など、食の相関が見えてきてとても面白い。メニューを決め、食材を探し、実際にその国の方に食べてもらい、現地の味に近づけるように工夫している」と話す。

 店内には世界の珍しい食材などを並べる物販コーナーも設ける。今後、現地出身の人と直接コミュニケーションできるようなワークショップも予定する。「朝ご飯を通して世界の文化に触れながら、各国の味を楽しんでもらえたら」と来店を呼び掛ける。

 営業時間は7時30分~20時。

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