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吉祥寺にクラフトビアレストラン「P2B Haus」 醸造家を訪ね聞いた思いと味伝える

タップが並ぶ「P2B Haus」店内の様子

タップが並ぶ「P2B Haus」店内の様子

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 クラフトビアレストラン「P2B Haus(ピーツービーハウス)」(武蔵野市吉祥寺本町2)が1月7日、吉祥寺にグランドオープンした。店舗面積は20坪。席数は26席。

店内の様子

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 壁面に12タップを備え、国内外のクラフトビールを中心に提供する。約10年勤めたIT業界から転身したオーナーの柄沢聡太郎さんは「直接お客さんと触れ合い、思いの詰まったものを提供できるようなローカル・スモールビジネスに携わりたいと思っていた」と話す。

 「吉祥寺という街とビールが好きで、いつか店ができたら」と考えていたところ、デザイナー出身で六本木のビール店で店長経験もある田中宏美さんとの縁がきっかけで、物件探しを始めたという。「ただビールを飲むだけでなく、それぞれこだわりのある醸造所の方の思いやストーリーを伝えながら提供できたら」と話す。

 店長として店に立つ田中さんは「直接醸造家を訪ねて話を聞いたり、タップの分解の仕方やおいしいビールの提供の仕方などの意見を聞いたりして、タップも良い状態に保っている」と話す。ラインアップの一つ、吉祥寺からも近い久我山のブルワリー「マウンテンリバー」の「デナリ ブリーズ」はホップを多く使ったIPA(インディア・ペールエール)スタイルのビール。「しっかり苦味がありながらも飲んだ後すっきりとした感じがある」と田中さん。

 「COEDO」のインペリアル スタウト「ループ」は名前の通り、循環から生まれたビール。「使い道のなかったビール工場で出た栄養価の高い麦芽のかすを牧場で利用し、その牧場で出たホエーと水を使って仕込んだビール。非常に生産量の少ない限定品だが、人のつながりから生まれたこうしたビールも味わってもらえたら」と田中さん。

 ノンアルコールビールを使ったカクテルや、丸山珈琲(コーヒー)の豆を使ったブレンドコーヒーなども用意する。料理はビールに合わせた肉料理やピザ、パスタなどをそろえる。「定期的に農家から仕入れる野菜を使ったメニューのほか、以前からお付き合いのある養豚場で手を掛けて育てた豚を使った自家製のロースハムやサルシッチャなどもお薦め」と田中さん。

 「おむつ替えのスペースも用意している。16時と少し早くからオープンしているので、子どもをお迎え帰りのお母さんにも気軽に立ち寄ってホッとしてもらえるようなスペースになれれば。ファミリーでの来店も歓迎」と呼び掛ける。

 営業時間は16時~24時。月曜定休。

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