ルーマニア料理を提供する「Eliza CAFE(エリーザカフェ)」が7月13日、シェアキッチン「MIDORINO_(ミドリノ_)」(武蔵野市緑町1、TEL 0422-38-8457)にオープンする。
店主の山田エリーザさんはルーマニアから来日して以来、武蔵野市内で20年以上暮らしている。現在、武蔵野市を拠点に料理教室や語学教室を開いて教えており、ルーマニアを「ホストタウン」として支援している武蔵野市も、エリーザさんのルーマニアの文化を地域の人々に伝える活動を支援。市主催のルーマニア料理のイベントに講師として招かれている。
エリーザさんは「ただのカフェではなく、ルーマニア料理を中心として文化や伝統を伝える場所を作りたい」という思いから開店を決心した。「ブラショフ(ルーマニアにある武蔵野市の姉妹都市)の武蔵野センターと同じように、武蔵野市にも小さなルーマニアができたら。「遠いけど、近い国」になってほしい」と話す。自分の好きな日に店を借りることができるシェアキッチン「ミドリノ」の存在もエリーザさんの夢を後押しした。
メニューは、「サルマーレ」をはじめとするルーマニアの伝統料理。「サルマーレ」は牛ひき肉と米を香辛料で味付けし、酢漬けキャベツで包んだルーマニア風ロールキャベツ。「チョルバ」は牛の胃袋のスープ。臓物特有の臭みを完全に消すため、3回湯通した後、煮込む。煮込めば煮込むほど味に深みが出るため、1週間前から仕込みに取り掛かるという。
サワークリームとビネガーで味付けする。「実はニンニクがたくさん入っているので、とても滋養があり、これからの季節だと夏バテに効く」とエリーザさん。5.6種類のルーマニア料理を盛り付けたアラカルトもある。「ヨーロッパではフランスやイタリアに匹敵するおいしさ」のルーマニアワインも用意する。
当日は、民族楽器「nai」を櫻岡史子さんが演奏し、演奏体験もできる。「おいしい料理とルーマニアのワインをたくさん用意するので、ぜひ気軽に遊びに来てほしい」とエリーザさん。
営業時間は11時30分~22時。今月は、27日営業。8月は休業。9月以降は毎週土曜営業。