吉祥寺の東急裏エリアで、植物や器などを扱う「ヒトクサ・カタチ製作所」(武蔵野市吉祥寺本町2、TEL 0422-27-2732)の店内に2月2日、カフェ「クロモジコーヒー」が併設された。
店主の砂森聡さんは、植木の剪定(せんてい)や庭造りなどを手掛ける。西荻窪で山野草と庭の相談所「草と花 一草(isso)」とカフェ「くろもじ珈琲」を営み、2017年10月、吉祥寺に同店をオープンした。
「初めから吉祥寺の店にもカフェを併設しようと考えていた。生花店は年末年始忙しいので、落ち着いたこの時期にオープンした」と言い、「休日は遊びに来る若い方が多く、平日は近くに住んでいる方などが足を運んでくださる。カフェを始めたことで、ちょっとコーヒーを飲みに寄った帰りに花を買って帰られる方もいらっしゃる」と砂森さん。
「どの座席も、店内の植物が眺められるように配置し、テーブルの上にも一輪挿しなどを飾っている。暖かくなったら窓を開け、窓際の席から外のテラスに並べた植物も楽しんでもらえたらと思っている。植物が見える空間で、ゆったりとした時間を過ごしてもらえたら」とも。
メニューはサイフォンで提供するコーヒーや紅茶、スパイシーチャイのほか、「チーズプリン」や「チョコレートチーズケーキ」などのデザートを用意する。
コーヒーはブレンドとストレートそれぞれ2種類を用意。「くろもじ珈琲」でもオープン時から使っている豆は、「私の先輩で親の代からずっと焙煎(ばいせん)を手掛けられている店のもの」(砂森さん)。「もう一つの『ブロワ珈琲焙煎所』は、かつて店のお客さまで交流のあった方が千葉・館山で自ら手掛けられている豆。西荻窪から運んでいるデザートも、今後は当店でオリジナルのものが作っていければ」とも。
オープンから版画展や、花器に使える日用品を集めた古道具展など企画展を続けている。3月後半からはカフェスペースを使った花の教室も予定する。「場所に合わせた飾り方のポイントや、日常の暮らしで生かせるような花器の使い方、コケや山草についても伝えていければ」と意気込みを見せる。
営業時間は11時30分~18時。木曜定休。