吉祥寺の中道通りで革と真ちゅうを使ったバッグやアクセサリーを製作・販売している「shawn&megu(ショーンアンドメグ)」(武蔵野市吉祥寺本町2、TEL 0422-22-7833)が9月、レザークラフトのスクールを始めた。
同店はデザイナーで店主の久保田大喜さんが2010年6月に開いたもので、店名には飼っていた犬の名前を付けた。店を持つ原動力になったのは「オープン前に数々の別れや出会いに接した。苦しい中で感じた人の気持ちへの『思い』」だという。製作はお客さまから希望を聞いてデザインするカスタムオーダー。天然素材のヌメ革を使ったバッグなどや真ちゅうで作ったリングなどに輸入したビンテージの木版や活版の文字を使ってロゴを入れる。全て一点物で「注文したお客さまへの思いを込めて作り直接手渡している」という。
レザースクールを始めたきっかけは、お客さまから要望があったことも一つで、久保田さんは「8年間、自分でデザインして製作し、販売するというスタイルを続けてきたが、こだわってきたヌメ革を使った製品の作り方を誰かに伝える時が今だ」と考えたという。店は商店街の喧騒(けんそう)から離れたマンションの一室だが、庭もある。ショップでありながら、久保田さんが一点一点を手作りする製作の場でもある。「この雰囲気の中で革製品の作り方を学びたいと申し込んだ方もいる」と久保田さん。
スクールは毎週金曜・土曜のみ。道具は用意するので手ぶらで参加できる。途中からの受講も可能で、開始月から約1年で作り方の基礎が学べる。受講は隔週で月2回、各回3時間。1日2クラスで9時30分~12時30分と14時~17時。定員は各5人。月謝は1万5,000円。材料費(別途)は、小物=1,000円~5,000円、バックなどの大物=5,000円~2万円。
「スクールでは受けた方が自らの手で一から作る革製品に自分の思いを込める手助けをしたい。欲しくて手作りしたものをオーナーとして持ち歩くことの喜びを味わってほしい。日常で使い続けることで革は変化していく。重ねた歳月が刻まれて渋さを増していくエイジングの素晴らしさを体感してほしい」と思いを語る。
営業時間は13時~20時。火曜・水曜定休。