吉祥寺が、リクルート住まいカンパニー(東京都中央区)が行う「みんなが選んだ 住みたい街ランキング2017」の関東版で1位に選ばれた。
同社は、住宅・不動産購入をサポートする情報サイト「suumo(スーモ)」を運営し、同ランキングは2010年から(2011年は未発表)続く。関東版は、東京と神奈川、埼玉、千葉、茨城の1都4県に住む20歳から49歳の男女3996人を対象に1月に行われ、3月にランキング結果が発表された。
調査開始以来2015年まで1位を譲らなかった吉祥寺は、2016年の同ランキングで初めて2位になり、1位には恵比寿が選ばれていた。今年は1位に吉祥寺が返り咲き、以下、2位恵比寿、3位横浜と続いた。吉祥寺近郊エリアでは18位に中野、24位に荻窪、28位に三鷹がランクインした。
2年ぶりの1位について同社担当者は「昨年は、ニューオープンなどの話題も少なく、他のエリアに比べて注目度が低かったとも言える」とした上で、「今年は男女別ランキング、ファミリーで1位となっていて、シングル、DINKSも2位と幅広い人気を獲得している。2016年は吉祥寺を舞台にしたテレビドラマが放映されたり、井の頭公園開園100周年に伴うさまざまな記念イベントがあったりとさまざまな話題があった」と分析する。
アンケート開始以来、年齢年代性別問わずに注目を集めた吉祥寺だったが、「シングル」「DINKS」「ファミリー」という各ライフステージ別のランキングでは、唯一「ファミリー」層で、総合ランキングと同様1位に吉祥寺がランクインした。適度に自然があり、穏やかな住環境を有する街が上位を占め、子育て世帯が吉祥寺をはじめ、よりよい住環境を重視する傾向も見て取れた。