第6回「井の頭公園検定」(通称いのけん)開催に向け6月12日、受験者の募集が始まった。今回が最後の検定となる。
5月1日に開園100周年を迎えた井の頭恩賜公園。その記念企画として、期間限定で2012年から毎年行われてきた同検定。地元である三鷹市、武蔵野市を中心にこれまで多くの人が参加してきた。
実施級は、3・2・1級。みたか都市観光協会の渡邊さんは「3~2級は741人、1級は140人がこれまでに受験した。527人が地元に住む方」と話す。
試験時間は90分で、3~2級は100問、1級は50問を出題する。「いのけん 井の頭公園検定公式問題解説集(改訂版)」をはじめ、井の頭恩賜公園100周年実行委員会ホームページなどが出題範囲となり、1級では実際に同公園や井の頭自然文化園に行かないと分からない問題もあるという。
今回は初めて3・2級と1級の試験日を別の日にした。渡邊さんは「1級は2級合格者が対象。最後の検定なので、試験日まで時間が短いが、2級に合格した人は1級も挑戦してもらえたら」と呼び掛ける。
武蔵野商工会館では、試験の内容に沿った解説を聞くことができる「いのけん講座」を今年も行う。8月5日は3・2級に向けて、「井の頭公園*まるごとガイドブック」の著者らを講師に招き、「むかしむかしの井の頭公園」「井の頭恩賜公園と自然の環境」「井の頭自然文化園の歴史とどうぶつたち」と題した講座を予定する。
合格者には特典として、認定証と認定バッジが授与されるほか、1級合格者のうち得点上位者には、井の頭自然文化園年間パスポートの授与や、交流の場として井の頭公園特典ツアーなども企画する。
「1級に合格した人たちが任意の団体を立ち上げて活動をしている。これまでイベント『井の頭100祭』にブースを出展し公園クイズを出すほか、三鷹の地域資源を広める活動の時にも、1級合格者の集まりである『あか井の』に講師をお願いするなどしてきた」と渡邊さん。
「検定は最後だが、検定を通して身に付いた公園の知識や愛着を生かし、これから先も長く公園の魅力を伝える活動ができないか考えていきたい」とも。
試験日と会場は、3・2級=9月10日・三鷹産業プラザ、1級=2018年1月28日・武蔵野商工会館。試験時間は11時と14時30分の2回。受験料は一般=2,000円、18歳以下=1,000円ほか。定員は3・2級=240人、1級=80人予定。申込期間は7月21日まで(3・2級)。1級の申込は10月2日から。