武蔵野ふるさと歴史館(武蔵野市境5、TEL 0422-53-1811)で6月10日、「井之頭御林(おはやし)にみる江戸幕府の森林政策」と題した講演会が行われる。同館が4月22日から開いている「井の頭と江戸」の関連イベントで、講師は国文学研究資料館准教授の太田尚宏さんが務める。
同館は「武蔵野プレイス」に移転した西部図書館の跡地を再整備して2014年12年14日に博物館として開館したが、武蔵野市の歴史公文書も公開もする。武蔵野市の歴史を伝える企画を年4回ほど開いているが、今回は開園100周年を迎える井の頭恩賜公園をテーマに江戸時代の井の頭池とその周辺を典籍、古文書、絵図、錦絵など紹介する展示を6月18日まで行っている。
企画を担当した学芸員の米崎清実さんは「講師の太田さんは江戸時代の古文書に詳しく御林について学術的な論文も発表している方。講演では井の頭御林のことも新たな見地からの話が聞けるのではと期待している。参加者には江戸時代に幕府が井の頭の木材をどのように使っていたかをきちんと知る機会を提供したい」と話す。
講演時間は14時~16時。入場無料。定員50人(中学生以上対象)を超える場合は抽選。申し込み方法などはホームページで確認できる(5月28日必着)