吉祥寺のセレクト古書店「OLD / NEW SELECT BOOKSHOP 百年」(武蔵野市吉祥寺本町2、TEL 0422-27-6885)で3月18日、細川亜衣さん著「野菜」の刊行を記念したトークイベントが開催される。
細川さんは1972(唱和47)年生まれの料理家。大学卒業後にイタリアに渡り、レストランの厨房や家庭の台所など、イタリア各地で料理を学ぶ。帰国後、東京で料理教室を主宰する傍ら料理家としてメディアで活動。2009年、結婚を機に陶芸家の夫・細川護光さんの故郷である熊本に移住。11年より菩提寺の泰勝寺で、マーケットや料理教室などさまざまな食関連のプロジェクトを企画している。著書に『イタリア料理の本』(米沢亜衣名義)『食記帖』『愛しの皿』『スープ』など。
同書は、イタリアと熊本の日常から生まれた、旬の野菜50種を使った野菜料理をレシピと写真で紹介するもの。「和・洋・中・エスニックと、多様なジャンルのレシピで野菜料理のレパートリーが広がる一冊」だという。百年の店主の樽本さんは「細川さんの料理と、それに向かう姿勢に共感が持てた」と話す。
当日は対談相手として、画家の平松麻さんも登壇する。「細川さんがお話ししたい人ということで、平松さんの指名があった。平松さんのお母さんが平松洋子さんということもあり、幼少から食に対する『構え方』のようなものが鍛えられていたということと、平松さんの制作方法と細川さんの料理に対する向き合い方が近いなど、共感が持てるからかもしれない。トークとともに、『素材』との向き合い方を考えてもらえたら」とも。
12時30分開場、13時開演。料金は1,000円。定員50人。予約は店頭・電話・メールで受け付けている。