吉祥寺の商業施設「ロフト」正面の「パティスリー吉祥寺」跡に4月15日、ミニシアター「ココロヲ・動かす・映画館○」(武蔵野市吉祥寺本町1)がオープンする。
3階建ての建物に3スクリーンを備える同劇場(通称ココマルシアター)は、1階に約60席の映画館、2階に飲食しながら映画やライブを楽しめるカフェスペースを設ける。3階スペースではVRシアターや映画に関連した展示やイベントを予定し、映画を通して「出会える場」をコンセプトにフロアを構成するという。経営は映画配給会社「ココロヲ・動かす・映画社○」で、現在、台湾映画「私の少女時代-Our Times-」やブラジル映画「ニーゼと光のアトリエ」などの配給を手掛ける。
「もともと当社の代表が西荻窪に住んでいた。通っていた吉祥寺のバウスシアターが閉館後、この街に映画館を作りたいと思い1年ほど探して物件に出合った。路面店で人通りもある場所。通り掛かりの人にも気軽にのぞいてもらえるような映画館になれば」とスタッフの井上さん。
「内容を知らない映画作品も、見てもらえる機会が増えたら」と2階スペースの料金体系は、作品によって課金制の導入を計画している。「初めての試みだが、ゲームなどを楽しんでいる人には身近に感じられるかもしれない。映画開始30分までは無料、1時間以内800円、それ以降は1,500円という具合なので、気楽に立ち寄ってもらえたら」とも。
オープニングは、自社の配給作品上映のほか、「バウスシアター」にフィーチャーした「リメンバーバウス上映特集」や吉祥寺にゆかりのある作品を集めた「吉祥寺映画特集」なども予定。「吉祥寺エリアのホームタウン・シアターとして、地域の情報発信基地のような場所になれれば。吉祥寺に関連した映画イベントや、若い監督の発掘を目指した企画大賞も予定している」と意気込みを見せる。
現在、クラウドファンディングサービス「Makuake」で早期会員も募集している。