吉祥寺の昭和通りに11月18日、ネクタイと生地を販売する「giraffe(ジラフ)吉祥寺店」(武蔵野市吉祥寺本町2)がオープンした。
運営はスマイルズ(渋谷区)。ネクタイメーカーとして千駄ヶ谷や大阪などに8店舗を展開しているが、ネクタイの製造過程にできるパッチ(端切れを扱うのは同店が初めて。
店長の仁科勇人さんは「開店してから2度週末を迎えたが、お客さまはいろいろな方がいらっしゃいます。ネクタイをしばらく締めていなかった方が来られたり、男性と一緒にお越しになった女性がネクタイ生地の端切れに興味を示されたりしている」と話す。
店舗面積は25坪。店内にはオリジナルネクタイを常時120~150本、ちょうネクタイ50個、タイピン10個をそろえる。生地は常時100種類あり、10センチ位で販売する。
端切れは1グラム300円で10グラムから販売する。購入客は3台ある職業用ミシンを使ってコースターやポーチなど自分の好きな小物を作ることができる。常駐する縫製アドバイザーに相談もでき、希望すれば専用ミシンで見本帳から選んだ刺しゅうもしてもらえる(500円~)。
「吉祥寺のお客さまは趣味をお持ちの方が多く、新しいことへの感度がいい。平日は近所や年配の方がフラッとち寄り、土日は吉祥寺に開店したことを聞きつけてスタイリストが生地を求めに来る」と仁科さん。
入り口脇には6人がゆったり座れるテーブルも置きカフェスペースとしても利用できるようにした。コーヒーは350円で提供。「将来はここでミシンを使ったさまざまなワークショップを催したい。ネクタイ生地は絹なので皺皺(しわ)になりにくく手触りもいい。京都丹後で作られる日本伝統織物の良さをじかに発信することができたら」とも。
営業時間は11時~20時。