吉祥寺のギャラリーや手芸店、カフェなどの店舗や作家が参加する「吉祥寺糸モノまつり」が11月23日より、開催される。
「糸モノ」とは、織りや編み、刺しゅう、紡ぎ、キルトなどの手芸やクラフト、アート作品を指しており、吉祥寺には糸モノにまつわる店や作家が数多く集まっていることから開催され、今年で5回目を迎える。期間中は同イベントに参加する店舗やギャラリーにて、展示や手織り体験などのワークショップが行われる。
イベントの発起人で、「手織工房じょうた」(武蔵野市吉祥寺本町4)を主宰する城さんは「糸モノという共通のテーマがあるからこそ、つながりは生まれやすく、その後もつながっていく。糸モノの糸と吉祥寺の吉の字を合わせると『結』になる。吉祥寺へ遊びに来る人と吉祥寺で表現する人が糸モノまつりを通じて出会い、そこから新たなつながりが結ばれていけば」と話す。
展示の一例として、「手織工房じょうた」で工房展「10回目のみんなの作品展」を行うのをはじめ、にじ画廊(武蔵野市吉祥寺本町2)で城さんの個展「ヤツタウヨ人の織りのある暮らし」を開催。ギャラリーイロ(武蔵野市吉祥寺本町1)では、毛糸好きによる編み物ユニット・モジャ部による「モジャモジャフォレスト2016」を行い、ミトンや帽子、がまぐち、ヘアバンドなどのニット小物などが並ぶ。武蔵野八幡宮そばの「mist∞」(武蔵野市吉祥寺北町1)では、動物をテーマに作品を作る造形作家 YOSHiNOBU さんの個展「a little sun 羊毛フェルトの動物」を開催。作家も在廊予定で、愛嬌(あいきょう)のある羊毛フェルトの作品を展示・販売する。
ワークショップも多彩に用意。「手織工房じょうた」ではカシミヤのマフラーを織れるほか、「ギャラリーケイ」(武蔵野市吉祥寺本町2)では銀粘土細工とコサージュペンダント、「ボビナージュ」(武蔵野市吉祥寺本町1)ではフリンジ刺しゅうを入れたブローチを作れる。
「クリスマス前の一つの季節の風物詩として、『毎年11月の終わりごろになると吉祥寺には糸モノの何かがあふれているよね』と思ってほしい。吉祥寺に集う人たちが、糸モノを通してもっと生き生きと輝き、街全体も輝く一助となれたら」と来場を呼び掛ける。
11月29日まで。スケジュールなどは参加店で配布している専用マップで確認できる。