吉祥寺のグランキオスク(武蔵野市吉祥寺本町1)で12月9日、社会デザイン、消費社会研究家、三浦展さんの講演会が開催される。三浦さんの新刊「人生を変えたいなら、住む街を変えよう　あなたにいちばん似合う街」（PHPエディターズグループ）の発売（11月24日予定）を記念したもので、パルコブックセンター吉祥寺店が協力する。

　三浦さんはパルコ（渋谷区）でマーケティング情報誌「アクロス」編集長を務めた後、三菱総合研究所を経て独立。「下流社会」「吉祥寺スタイル」などの著書がある。同書は三浦さんが代表を務めるカルチャースタディーズ研究所が、三菱総合研究所協力の下、同社の生活者市場予測システム調査3万人のサンプルから、東京・千葉・埼玉・神奈川に住む1500人を対象に、1都3県107地域の中で「住みたい街」を質問し、その調査結果をまとめたもの。

　「質問によって住みたい街のランキングは変わってくる。男女や年齢別だけでなく、どのような人がどの街を好み住みたいと思っているかについて、より有効な質問を挙げて街の性格を捉えてみたいと思った」と三浦さん。

　「行ったり住んだことがあったりする」街を対象とし、現住地や学歴、家族構成、生活スタイルや趣味などの質問別に集計。書籍前半でランキング結果を、後半では、ほぼ全てのエリアに行ったことがあるという三浦さん自身が撮影した写真やインタビューなどから街を紹介している。「都心の東側など古いものが残るエリアの人気が高まっている。10年前に人気だったエリアの今の姿や、働く女性が現在好む街の傾向など街の変遷も見えてきた。メディアやSNSの発信によりさまざまな街へ足を運ぶ機会が増えてきているのでは」と三浦さん。

　「吉祥寺はどのランキングでも人気がある街。公園や男女それぞれが好む店などもありオールラウンドだが、都心からは物理的に距離があり危機感も。職場と住・食などが隣接していく傾向がある中、今後を見据え吉祥寺ブランドとは何かを講演会で投げ掛けたい」とも。

　開催時間は19時～20時30分。入場料は5,000円。チケットはパルコブックセンター吉祥寺店で販売している。