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吉祥寺南口に定食店「階段ノ上ノ食堂」 昼夜同メニューを提供

店長が手作りした看板が目を引く「階段ノ上ノ食堂」

店長が手作りした看板が目を引く「階段ノ上ノ食堂」

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 吉祥寺駅南口(公園口)の雑居ビル2階に定食店「階段ノ上ノ食堂」(武蔵野市吉祥寺南町1)がオープンして1カ月がたった。

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 「開店前は39年建っている古びたビルの階段を2階まで上がって客がきてくれるか心配だったが、リピーターが増えてきている」と話すのは吉祥寺南町で生まれ育った店長の浜名晃さん。

 浜名さんは下北沢のすし店で修業し、吉祥寺の鮮魚店や西麻布の鉄板焼き店勤務などを経て同店を始めた。この場所を選んだのは、「祖父がこのビルを建て、父が同じ場所で長年すし店を営んでいた。近年は京王観光が営業していたが、契約が終了するのを期に、店をやってみないかと声を掛けられた」という。

 「当初は経験を生かして高級和食店を考えていた。しかし、吉祥寺の場所柄と2階では無理がある。それなら自分が普段に食べに行きたい店を作ろう。普段の食事できちんとしたものを提供したいので食材には良いものを使うがリーズナブルな価格にしたい。ランチも夜の部も同じ価格にしたら気軽に食べに来てもらえる」と定食店業態に落ち着いた。

 メニューは5種類。「季節や天気によって日替わりのごとく変わるが、先に素材ありき、で決めている。仕入れた素材の良さを邪魔せず、引き上げるように料理している」。A定食「北海道一汐いわし焼き」(1,000円)、B定食「ぶぅふぅうぅ農園の厚切りポークジンジャー」(1,300円)、C定食「小田原モクズガニのズガニ汁(鍋仕立て)」(1,300円)、D定食「特撰!海鮮ちらし丼」(1,500円)、S定食「いわいずみ短角牛のロース網焼き山ゴボウみそ添え(3,000円)。サラダ、ご飯(お代わり1杯は無料)、みそ汁、数種類の小鉢が付く。飲物はビール(450~650円)、日本酒(600~700円)、白ワイン(700円)、赤ワイン(600円)、ウーロン茶(300円)など。

 「魚も肉も野菜も生産者からこの値段では他に卸せないほど安価で分けていただいている。恵まれた環境の中で自分の店を持てたことに感謝している。今は吉祥寺という街で受け入れてもらえるか腕試しのつもり」と意気込む。

 営業時間は、11時30分~14時30分。18時~21時。水曜定休。

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