吉祥寺の多目的スペース「キチム」(武蔵野市吉祥寺本町2)で7月23日から、文化人類学者の山口未花子さんの書籍「ヘラジカの贈り物」の刊行記念イベントとして「ヘラジカの贈り物展」が開催される。
山口未花子さんは岐阜大学地域科学部助教。人と動物との関係について明らかにするため、動物生態学や生態人類学、文化人類学の方法を学ぶ。2005年より、カナダ・ユーコン準州の先住民カスカの古老に弟子入りして、猟師の修行など動物に関する様々な実践も行なっている。著書に『ヘラジカの贈り物:北方狩 猟民カスカと動物の自然誌』など。
また、7月26日には写真家で映画監督の本橋成一さんと山口未花子さんによる「動物を殺して食べること」をテーマにした特別対談(19時~21時まで)、27日にはヘラジカ皮にビーズを刺繍してアクセサリーをつくるワークショップ「ヘラジカ皮のビーズ細工をつくろう」も開催(参加費2000円/15時~17時まで)。
「人々の暮らしを支えてきたのは極北の森に暮らす動物たち。肉を手に入れるための狩猟、動物霊との秘密の会話、なめした皮から作られる工芸品などカナダ、ユーコン準州に暮らす先住民カスカの人々の暮らしをまとめた本です」と、担当者。「カスカと動物の織り成す世界を、持ち帰った動物の皮や骨、写真や工芸品から感じ取っていただければ幸いです」とも。
開催は7月27日まで。時間は、23日・25日・27日は12時~19時/24日は12時~16時/26日は12時~17時。