JR東日本旅客鉄道は12月26日より、JR中央快速線に新型車両の導入を開始する。
導入するのは「E233系車両」で、新型投入は27年ぶり。導入車両数は688両。同車両は、山手線を走行する車両「E231系」をベースに、利用客対象のアンケートや列車内調査を反映したものになっているという。
新型車両は、車体にステンレスを用い、中央線のシンボルカラーとして親しまれてきた「オレンジ色」のラインを描いた。車内は、女性や年配者が使いやすいように、優先席の荷棚や女性専用車両の吊手高さを5センチ低く設計し、ホームと車両との段差を3センチに減らすなど「ユニバーサルデザイン」を採用したほか、同社車両では新幹線以外で初めて空気清浄機を設置するなど、「快適な車内環境づくり」を目指したという。また、車外の行き先表示器をフルカラー化し、ドア上部に液晶画面を設置するなど情報案内を充実させた。
走行第1号は豊田駅5時10分発東京行きで、26日に走行する新型車はこの1区間、1本のみ。順次導入を進め、2008年3月までに完全導入する。現在走行している「201系」車両は、取り替えられた後廃車になる予定。