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吉祥寺でテキスタイルブランド「フロフロ」浴衣受注会-着付けやお茶会も

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 吉祥寺のギャラリー・ショップ「poooL02」(武蔵野市吉祥寺本町3、TEL 0422-20-5180)2階で5月25日から、テキスタイルデザインブランド「phro-flo(フロフロ)」の「ゆかた受注販売会」が開催される。

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 「phro-flo」は、染色工場の4代目である奥田博伸さんと、呉服店の三女として生まれ、アパレス企業などでテキスタイルデザインに関わってきた吉田留利子さんの2人が立ち上げたテキスタイルブランド。これまでに浴衣を中心に、手拭いやストールなどの染色小物を制作している。

 「『平面性の中の色表現』というものに魅力を感じているというお二人の作る浴衣は、どれもかわいらしく、斬新でありながらも、それぞれが持つ知識と技術に裏打ちされ、決してチープにはならず、大人が楽しめる上品さを持ち合わせているのが魅力」と同店店主の松本さん。

 当日は、今年の新作から4柄、配色替えを含めて全10種が並ぶほか、過去2年間に発表された柄もそろえ、合計30種以上を展示・販売する。また、同ブランドの広告写真を担当する写真家のkatomiさんによる写真展「職人がいる風景」も同時開催。各写真には「phro-flo」が文章を添える。「katomiさんから物作りの風景を撮りたいというお話を頂き、それならうちの工場だけではなく、もっと別の角度から撮らないかと提案させていただいた。高齢化し、工場がなくなっていく現実の中で、そこに関わる人の思いや、その工場にある空気感をプロだからこその視点で切り取ってほしい。いつか消えていくものだからこそ、残すことができないかと彼女に話をした」と奥田さん。

 「何かを手掛け続けるとか、物作りにとって大変な時代でも、守り続けようとする思いを自分は残したいし、なくなってしまう前に、手遅れになる前に撮ってほしいと思った。撮影に行かせてもらった注染工場さんの方と話をしていた際、ちょうど120年続いた工場を閉めるタイミングだったことに驚いた」と振り返る。「最後に染めをお願いしていたのも自分たちの浴衣だった。そのことが自分にとって大きなメッセージになった」という。「なんか悲しい。でもきっと何かできることがあるんじゃないか、しなきゃいけないんじゃないかと思う」と先を見据える。

 関連イベントとして同24日には、新柄に合わせた創作和菓子をwanokashi89が制作。さらに「みずたま雑貨店」(同南町2)が選んだ器で抹茶を楽しむ「みずたま雑貨店のお茶会」を開催。浴衣を着て参加もできる。31日には、「phro-flo の着付け教室」も予定。

 営業時間は12時~19時(土曜・日曜は11時~)。火曜定休。6月2日まで。作家は全日在廊予定。イベントはいずれも予約が必要。詳細はホームページで確認できる。

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