吉祥寺の絵本専門店「トムズボックス」(武蔵野市吉祥寺本町2、TEL 0422-23-0868)で3月1日、及川賢治さんの個展「草があって木があって」が始まった。
及川さんは、竹内繭子さんとの2人組ユニット「100%ORANGE」の一人で、イラストレーションのほか、絵本、漫画、アニメーション制作などを手掛けている。絵本作品には、「ぶぅさんのブー」(福音館書店)、「ねこのセーター」(学研)、「まる さんかく ぞう」(文溪堂)などがあり、「よしおくんがぎゅうにゅうをこぼしてしまったおはなし」(岩崎書店)では、第13回日本絵本賞大賞を受賞している。同店で毎年3月に個展を開催しており、恒例の展示となっている。
同展では「草の緑が下、空の青が上、そこに長方形の幹の白、その上に楕円(だえん)の葉の緑」という設定を設けた中から生まれた描き下ろしのイラストレーション約40点を展示・販売する。「ここまで設定してあとは、及川賢治の頭から何がでてくるか。これが面白い、やられた、かわゆい、まいったの連続になった」と同店店主の土井さん。
作品の中から選定したイラストのペーパーセット(全5柄10枚入り、350円)もグッズとして販売。期間中、店頭には100%ORANGEの関連書籍も多く並べる。
開催時間は11時~20時(最終日は18時まで)。木曜定休。今月31日まで。