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吉祥寺ロフトの和紙専門店で企画展-「龍」テーマに柏原晋平さんが描く

天井に展示された「昇龍図」

天井に展示された「昇龍図」

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 吉祥寺ロフト4階の和紙専門店「大直 吉祥寺店」(武蔵野市吉祥寺本町1、TEL 0422-23-2673)で現在、「和紙龍画展-『伝統と革新』異彩の画家・柏原晋平が表現する龍の姿」が開かれている。

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 画家でデザイナーの柏原晋平さんが、来年の干支(えと)である「辰」(龍)をテーマに和紙に書き下ろした作品を含む計10点を展示。一部を販売している。

 柏原さんは1978(昭和53)年東京生まれ。墨、アクリルガッシュ、ペンキ、クレヨンなどを使った平面作品の制作から、ミュージシャンとのライブパフォーマンス、テキスタイルデザイン、アートディレクションに至るまで、多彩な活動に取り組んでいる。中でも椿を主題とした植物画は、国内外の個展やオークションでも高い評価を得ている。

 「大直」は、山梨県市川三郷町に本社のある障子紙を中心とした和紙専門店で、吉祥寺店は都内唯一の直営店。障子紙のほか、インテリアにもなるオリジナル和紙や季節に合わせた和風小物などを扱っている。柏原さんは同店で2003年に個展を開いたことがあった。今年の夏、店長の赤星薫さんが年末年始のディスプレーについて悩んでいたころ、偶然店に立ち寄った柏原さんと5~6年ぶりに再会。柏原さんの力強い画風は龍を表現するにはぴったりと思い、その場で障子紙などを手渡して、年末年始に店内に展示する作品の制作を依頼した。

 長さ約4メートル、幅94センチのオリジナル障子紙に描かれた大きな龍画「昇龍図」は、うろこ部分を、筆ではなく指先に墨をつけて表現している。ほかには、龍の体部分を草と花で表現した「聯想図」などもある。赤星さんは「柏原さんのおかげで大胆なディスプレーが実現し、たけだけしい龍を表現してもらえた」と話す。「店内の雰囲気がガラリと変わった」などと男性を中心に反応は良く、「海外に紹介したい」と話す来店客もいるという。

 営業時間は10時30分~20時30分。12月10日~24日は21時まで。31日は午前10時30分~19時、1月1日休業、2日・3日は10時30分~20時。企画展は1月初旬まで。

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