吉祥寺バウスシアター(武蔵野市吉祥寺本町1、TEL 0422-22-3555)で11月26日から、ピンク・フロイドのアルバムをアラン・パーカー監督が映画化した「ピンク・フロイド ザ・ウォール」が上映されている。
ピンク・フロイドは1967(昭和42)年にデビューしたイギリス出身のロックバンド。同バンドの「ザ・ウォール」は1979(昭和54)年に発売され、全世界で3000万枚以上という驚異的なヒットを記録した。
1982(昭和57)年に製作された同作は、当時同バンドのリーダーだったロジャー・ウォーターズさんが脚本を担当。音楽は同アルバムから全27曲が使われ、「ザ・ウォール」の世界を主演のボブ・ゲルドフさんが主人公ピンクとして熱演している。時間と空間、現実と非現実の境界線が見えぬまま主人公のさまざまな苦い記憶がフラッシュバックし観客に迫る。同作の3分の1は同バンドのコンサート中に登場した風刺漫画家のジェラルド・スカーフさんのシュールでユニークなオリジナルアニメーションになっている。
上映は通常上映と爆音上映で行う。爆音上映は通常映画用の音響セッティングではなく、音楽ライブ用の音響セッティングを用い、ボリュームを限界まで上げ大音響の中で映画を上映する。
「今回のポイントは何と言っても爆音で聴くピンク・フロイドの音楽。彼らが音楽で表現したかった、『狂気』という感情やイメージを、めくるめく映像やアニメーションでたたみかけていく本作。爆音で上映することによって、音楽と一緒に映像までも凶暴さを増したような印象になる」と当館の井手さん。
連日21時~の回のみ爆音上映。料金は、一般=1,500円、学生=1,300円、シニア・会員=1,000円。