吉祥寺・中道通り奥のギャラリー「re:tail(リテイル)」(武蔵野市吉祥寺本町3、TEL 0422-26-9874)で6月22日、染色・手すき紙・ガラス作品の異なる素材を扱う3人のグループ展「おうち時間」が始まった。
染色の作品を出展するのは石河美和子さん。2008年に女子美術大学大学院修士課程を修了し、昨年は「cocca Print Textile Festival 2010」で入選を果たす。「家の中で、原っぱにいるような爽やかでのんびりとした気分にさせてくれる、ランチョンマットやコースターを制作した。遅めの朝食、雨の日のランチやアフタヌーンティーなど、ちょっとゆったりとしたい時に使ってみては」と石河さん。
手すき紙の作品を出展する喜多みづ恵さんは、2008年に女子美術大学大学院修士課程を修了し、現在同大学院博士課程在学中。「『思いを伝えるための紙』は、いつもとは違う、ちょっと特別な紙で、大切なあのひとへ、あなたの思いを」と喜多さん。
ガラス作品を出展する手塚えりかさんは、2006年に女子美術大学芸術学部工芸学ガラスコースを卒業。ガラス造形家のアシスタントをしながら制作活動を続け、2006年「koganezaki・器のかたち・現代ガラス展」入選、2008年「若い力/創造する暮らし展」入選、「こみまる展」入選のほか、多くの個展・グループ展を精力的に展開。「食事の時間、おやつの時間、ほっと一息つく時間、生活の中の時間を共に過ごし、暮らしていける友達のような存在の器を作りたいと思っている」と手塚さん。
「3人とも吉祥寺の街並みがとても気に入り、グループ展を開くことを決めた」と手塚さん。「6月は雨の季節だが、『おうちの中で過ごす時間を楽しく、いとしく、美しいものに演出したい』という気持ちから、そのためのアイテムを手作りでご用意した。梅雨時、皆さまの『おうち時間』がすてきなものとなりますように」とも。
開催時間は12時~19時(最終日は17時まで)。今月27日まで。