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アトレ吉祥寺でチャリティーライブ-自粛ムードの中、音楽で義援金募る

買い物客が足を止めて聴き入るチャリティーライブ(3月26日の様子)

買い物客が足を止めて聴き入るチャリティーライブ(3月26日の様子)

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 アトレ吉祥寺(武蔵野市吉祥寺南町1、TEL 0422-22-1401)本館1階「はなびの広場」で4月2日、2組のアーティストによるチャリティーライブが行われる。同店では震災後、イベントを全て中止していたが、3月26日よりチャリティーライブを行っている。

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 シンガー・ソングライターの古山潤一さんは、同店のライブイベントに月に一度は登場している常連のアーティスト。普段はギター1本の弾き語りだが、今回はトリオで参加する。各地でライブを行い、ラジオのパーソナリティーやモデルとしても活動する古山さんは「吉祥寺は、成蹊大学に4年間通っていたり、毎月アトレ吉祥寺でライブをさせてもらっているので大好きな街。この場所から皆さんとプラスの思いを被災地に届けられれば」と話す。約30分のステージを3回(13時~、15時~、17時~)行う。

 「Nu-classics」の市山ゆうさん(フルート)、大塚野乃子さん(バイオリン)の2人組ユニットは、現在ウィーンに留学中の若き演奏家たち。「クラシック音楽の原点は、教会での祈りの声が歌となり、歌の伴奏で器楽が発展していきました。演奏は祈り。演奏することで不安な気持ちを癒やせれば幸いです。被災で亡くなった方々、現在も救済を待っていらっしゃる方々に祈りをこめて演奏させていただく」。ステージでは、室内楽や伴奏などで活躍する米根弥恵さん(ピアノ)を賛助に迎える。約45分のステージを2回(14時~、16時~)行う。

 「チャリティーライブは今後も随時開いていきたい」と同店営業部の石坂昌樹さん。イベントを始めた経緯については、「震災以降、イベントは照明など電気を使うという事で節電に配慮して開催を自粛してきた。しかし、今の私たちに何ができるのだろうと考えた結果、音楽には人を集める力があると感じた。その音楽を通じて吉祥寺から被災地に元気を取り戻してもらおうと、チャリティーライブを開いて義援金を募ることにした」と話す。集まった義援金は日本赤十字社を通じて被災地に寄付する。

 営業時間は3月31日まで10時~19時(地下1階は18時まで。レストラン街は11時~20時)、4月1日からは10時~20時(2階は21時まで。レストラン街は11時~22時)。電力供給の状況によって営業時間が変わる場合あり。観覧無料。

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